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対面主義とオンライン許容との激突が続きます。この問題に関して思うのは「ユーザー不在」であること。通常のサービスであれば、どの医師、対面からオンラインかを選ぶのはユーザー(患者)であるはずなのに。。医療はそうではない、と言えばそれまでなのかもしれないですが、やはり不思議な気がします。
「何でも相談でき、最新の医療情報を熟知し、必要なときに専門医や専門医療機関を紹介でき、身近で頼りになる地域医療、保健、福祉を担う総合的能力を有する医師」
ということですが、AIを使った皮膚病画像診断研究もやっている関係で、1つ興味深いNatureの論文をご紹介します。

Because of limited knowledge and training in a specialty with hundreds of conditions, diagnostic accuracy of non-specialists is only 24–70%, despite the availability and use of references such as dermatology textbooks

非専門家が皮膚病の診断をした場合、専門書等が手元にあっても診断の精度は24-70%

という数字が報告されています。もちろん、「私にはわからないので専門医に」と紹介してもらえれば問題ないと思いますし、この数字自体は海外のものではありますが、個人的には「そんなに!?」と思ったので。

A deep learning system for differential diagnosis of skin diseases
https://www.nature.com/articles/s41591-020-0842-3
私は近所に優秀な「かかりつけ医」をたまたま持っていて、実力のある専門医を何度かご紹介頂いて、今は大いに頼りにしています。しかし、今までの経験からする限り、そんな幸運な環境に恵まれる人はたぶん少ないに違いないですし、私も、今のお医者さんを離れて同様の“町のお医者様”を簡単に見つける自信はありません。
昔と違っていまではいろんなセンサーが発達し、どんな環境でどんなことをした時、脈拍、体温、血圧等々の健康に関する指標がどう動き、といったデータの蓄積が可能で、蓄積されたビッグデータをAIが解析して病気の予兆を並みのお医者さん以上に確実に捉えることすら出来そうな時代です。中国企業の肩を持つつもりはないけれど、保険の概念をデジタル技術で変えて世界の時価総額ランキングトップ50入りした中国平安保険の“好医生”はリモート診療を一つの枠組みとして入れている。
そんな時代に「日本の医学教育はオンライン診療を想定しておらず、医学生は対面診療が基本と教わる。オンライン診療がなし崩しに広がれば医療の質が下がる心配が強い」といった反応が出ること自体、我が国の遅れを象徴しているように感じないでもありません。そんなこと、優秀なお医者様なら事後にだって学ぶことは可能でしょうし、時代の変化について行くことが、プロの責任であり矜持でもあるはずです。リモート診療くらいは躊躇なく解禁し、対面を選ぶかリモートを選ぶかは、患者当人の責任と判断に任せればいいんじゃないのかな。立派な大人を相手に国がそこまでお節介を焼く必要はないような気がするけれど・・・  (・・?  
「日本医師会を中心に医療界には全面解禁への慎重論が強い」とのことですが、日本医師会の執行部の大部分は開業医さんが占めていて、いわば“町のお医者様”の代表者。『「気軽に相談できるかかりつけ医をもちましょう」と勧める』動機は奈辺にあるものか・・・ (・・;ウーン
とても日本的な妥協案ですね。
これでも一歩前進、これまでより良いと思ってしまう僕は日本のやり方に染まり過ぎだなと反省します。