新型コロナ感染者、5人に1人が3カ月内に精神疾患発症
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コロナウイルス自体が精神疾患の直接的な原因になると誤解しないように注意が必要です。ウイルスが脳に直接与えるダメージによって多くの患者さんに精神疾患が引き起こされるという証拠は現時点では存在しません。
精神疾患は様々な生物学的・心理的・社会的なストレス因子が複雑に絡み合って発症するため、単一の原因だけで引き起こされるものではありません。
感染による肉体的なダメージに伴う生物学的ストレス因子、ウイルスに対する恐怖感、感染したことへの羞恥心や罪悪感、周囲からの偏見などの心理的ストレス因子、感染に伴う社会的孤立や経済的損失などの社会的ストレス因子が複雑に重なり合い精神疾患のリスクが高まるものと想像されます。
感染による生物学的ストレス因子を減らすことは難しいかもしれませんが、心理的、社会的なストレス因子を減らすための取り組みは可能だと思われます。たしかに5人に1人の割合でCOVIDの診断の90日以内に何らかの精神疾患を発症した計算になり、数万人規模の研究ですので、それなりに実情を反映したものだと思います。
研究の中ではインフルエンザや風邪との比較も検討されており、それらの感染症と比較してもリスクが高いことがわかります。
ただし、医師側の過剰診断や病気の影響にとどまらない社会的な風潮による影響の可能性なども除外できません。
また、精神疾患のうち、多くは不安障害や睡眠障害だったということです。加えて、この中で過去に一度も精神的な疾病の経験がないと考えられた人は4人に1人に止まるということです。
なお、この研究にはアジア人が2.5%しか含まれていませんので、日本への適応にあたっては注意が必要です。
引用文献
https://www.thelancet.com/journals/lanpsy/article/PIIS2215-0366(20)30462-4/fulltext身体症状以上に人に言えない、濃厚接触者への呵責の念など想像を絶するストレスがあるでしょう。
感染症なのだから謝罪はしない。されても受け取らない、
これを組織が率先してやるべきだと思う。
ご迷惑をおかけして申し訳ございませんと会社から社会に謝罪されたら堪らなく居にくい。大事ではあるが、謝るようなことではない。