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NY株反落、167ドル安 感染者急増で景気懸念

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  • 元HSBC証券会社社長/ 京都橘大学客員教授/ 実業家 

    米国株式相場は、3営業日ぶりに反落。ダウ工業株30種平均は前日終値比167.09ドル安の2万9783.35ドルで終了。ナスダック総合指数は24.79ポイント安の1万1899.34で引けました。下げ幅は一時400ドル超下落する場面も見られましたが、売りが一巡すると下げ渋りかなり下げ幅は縮小して引けました。

    昨日の相場下落要因は:
    (1) 史上最高値更新の後の、当然の利食いの売りが売りを読んでいました。


    (2) 10月の米小売売上高は前月比マイナスだった4月以来、半年ぶりの低い伸びの+0.3%増と留まり、追加景気対策が打ち出されない中で新型コロナウイルス感染第三波が到来し、消費者が慎重姿勢を強めつつあることが示唆されました。

    米経済の3分の2を占める個人消費で勢いが弱まっていることは、経済成長がさらに大きく鈍化する可能性があるわけで、7-9月(第3・四半期)の国内総生産(GDP)速報値は、過去最大の増加率を記録したものの、10-12月(第4・四半期)の状況は厳しくなる可能性があります。

    10月の鉱工業生産統計は、製造業生産指数が1.0%上昇し、市場予想と一致しましたが、それでも製造業生産は、新型コロナウイルス流行前の水準を約5%下回っているのが現状です。

    (3) 欧米では感染拡大が進んでおり、ドイツ、ベルギー、スイス、スウェーデン、フランス、英国などの欧州の一部の都市でのロックダウンや米国でも一部の州ではパンデミックが最も危険なポイントに達したため、新たな制限を課しています。

    11月はワクチン朗報祭りで株式市場は若干スピード違反気味に上昇してきていますが、冷静に考えれば、ワクチン普及にはある程度時間がかかり、今冬の現状を変えるのに充分な即効性はないと考えられています。昨日の筆者のコメントでも説明しましたが、少なくとも2021年半ば以降までは実用性がなく、それ故に、来年1-3月期の景気回復は市場の期待値を下回る可能性が高いと言えます。

    そうは言っても、過度にネガティブになる必要はなく、これまでの新型コロナウイルスのように闇雲に恐怖心を抱くのではなく、正しく恐れることが必要であり、それにより正しい投資戦略を構築できるのではないかと思います。


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