モデルナの新型コロナワクチン、感染予防に高い効果-暫定結果
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バイオンテック&ファイザーに引き続き、RNAを使用する核酸ワクチンにプレスリリースでの朗報が続いています。
モデルナはShelf Lifeに関するプレスリリースも同日に公開しており、ワクチンが多くの人々に届けられるポテンシャルを主張しています。
この2社以外にも、10以上の候補薬が大規模なPhase3治験を実施しており、50以上がより初期の治験にのっている状況です。RNAの手法以外でも同様の効果・安全性を出せるのかにも注目したいところです。
先日、普段利用しているアメリカのドラッグストア大手CVSから、「我々は公式に選ばれたCOVID-19ワクチンのプロバイダーでアメリカ全土にワクチンを届けられるよう準備を続けている」といった内容のメールが来ていて驚きました。CVSは冷凍設備を拡大させているとの報道もあり、ワクチン承認のその日に向けて様々な動きが始まっています。
Shelf Lifeに関するプレスリリース
https://investors.modernatx.com/news-releases/news-release-details/moderna-announces-longer-shelf-life-its-covid-19-vaccine
CVSに関する報道
https://www.forbes.com/sites/brucejapsen/2020/11/09/cvs-ceo-pharmacies-ready-to-distribute-covid-19-vaccines-once-approved/?sh=32425704dd83モデルナの結果も中間解析結果である点は、先日のファイザー のリリースと同様注意が必要で、まだ最終的な結果の報告を待つ必要がありますが、少なくとも研究者たちの予想を遥かに超える結果であったことは類推できます。
また、副次評価項目として、重症例はワクチン群で11例あったのに対し、プラセボ群では0例であったことも併せて報告されています。こちらは副次評価項目ですので、さらに評価の難しいところですが、期待を持たせる結果です。
加えて、すでに副作用データの一部も公開されています。
2度の接種後の副作用として、倦怠感 (9.7%), 筋肉痛(8.9%), 関節痛 (5.2%), 頭痛 (4.5%), 注射部位の痛み (4.1%), 注射部位の発赤(2.0%)が報告されています。
深刻な副作用は現時点で報告されておらず、少なくとも短期的には安全性の面でも今のところクリアと言えそうです。
モデルナのプレスリリース
https://investors.modernatx.com/news-releases/news-release-details/modernas-covid-19-vaccine-candidate-meets-its-primary-efficacy「ワクチン接種を2回受けた被験者で感染したのは5人のみで、偽薬を接種されたグループでは90人だった」とのことで94.5%との有効率を示したと結論しています。
これは暫定の分析結果であり試験の詳しい内容がまだ不明点が多いことから、喜ぶのには時期尚早だと思いますが、多くの医師・科学者が期待していたものよりもポジティブな結果となっているようです。