ETF買い入れ、FGとともに緩和効果高めるツール=政井日銀委員
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注目のコメント
そもそも株を買うこと自体、金融政策でもなんでもないわけで、16年にブレグジットにかまけて倍増させたことについては猛省の対象だと思います(倍増の理由がリスクプレミアムの増大だったわけで、それは17年や18年にはなかったでしょう)。とはいえ、もう政治的にも市場的にも手放すのは相当難儀する額になってしまいました。
日銀のETF買いは、海外の短期筋にしたらいい当て馬だけど、長期投資を呼び込む勝ち馬とはならないので、柔軟化というよりも、そろそろ出口戦略をマーケットと対話しながら、議論を重ねながら、粛々としばらくは買い入れを続けて、日本株の下値を支えるしか今はない。
国内外の投資家は、最終的に日銀が保有している株をどうしたいのかが知りたいので、出来るだけ早く方向性だけでも提示すべきだと思う。コロナショックという異例の状況下でも、FRBやECBなどは自分たちのこれまでの金融政策をレビューし、修正すべき点は真摯に見直している。ECBなどは、ちょっとおかしな方向にも向かってはいるが、とにかく自分たちの政策で政策目標が達成できていない点を認め、その修正を図る姿勢は評価できる。日銀も、このETF買いについて、それがどうして金融政策の一環と主張できるのかを改めてレビューするべきだ。始めてしまったから、やめられない。あるいは効果よりも副作用が大きいのにやめられないということは、あってはならないだろう。