なぜユニクロのコラボは当たる? 「+J」が爆発的ヒット 服が売れない時代に売り切れ続出の理由とは?
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注目のコメント
「いいものをより安く」は商売の基本です。「+J」の爆発的ヒットはそのわかりやすい具体例だと思います。
ユニクロは、大量ロットで商品を仕込むことで、「低価格・高品質」を徹底追及しています。これまでアパレルでは「素材のよさ」の訴求は難しいため、デザインやパターン、接客といったところで差別化することが一般的でした。ユニクロはそのルールを変えたプレイヤーだと思います。サボることなく、高品質の素材を訴求し続ければ、顧客にもそのよさは伝わる。そして、そうした素材はユニクロ限定であることが多いため、圧倒的な差別化要因になります。
素材で違いを際立たせることができたわけですから、その次にとりかかるのが、デザインやパターン、接客です。接客ではRFIDタグをつかった無人レジに踏み切りました。店員がはりつくのではなく、支払いのスムーズさを優先させる取り組みですね。デザインでは「UT」でさまざまなジャンルとのコラボTシャツを出しました。もはやユニクロをダサいと言う人はいないでしょう。
「+J」ではデザインだけでなく、パターンや製造工程をリファインしていくことに力点があると感じます。ジル・サンダーを知る消費者はそこまで多くありません。決して大量に売れる商品ではないのです。ただ、そこで培ったノウハウはメインとなる商品に活きてきます。9年前に「+J」を立ち上げて以降、とりわけスーツやコートといった重衣料の質感向上は顕著に感じます。WWDのインタビューでもそのあたりが解説されていました。
https://www.wwdjapan.com/articles/1146822
記事の最後に、執行役員・勝田幸宏さんの<「10年分買っておいたら?」と薦めたくなる商品ばかりだ>というコメントがありますが、それだけ自信があるのも当然だろうと思います。ユニクロの快進撃はまだまだ続きそうですね。商品いくつか買いましたが素材もパターンも縫製も一流で、あの値段なら「買い」と思わせるものばかりでした。
洋服を構成する要素は「素材」「パターン(サイズ)」「色・柄」ですが、どれもなかなか真似できるレベルではなかった印象です。ユニクロはまた一つ頭を抜けてきましたね。
ただダウン系は少し地雷だったかも。。今やプラットフォーマーとIP、インフルエンサー、著名人などのコラボは売上や認知を上げるには必須となってきていると感じます。そして、ユニクロがコラボをしたいと思ってもらえるような巨大プラットフォームになっているということなのでしょう。