パナソニック社長に楠見氏=9年ぶりトップ交代、津賀氏は会長
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社外取締役に冨山さんもいるし、コーポレートトランスフォーメーションを目指しているのでしょう。事業ポートフォリオマネジメントの強化は来年度のコーポレートガバナンスコードでもさらに謳われるでしょうし、そのための本社改革は必須といえます。ぜひ成功例になって頂きたいと思います。
ただ、もちろん持株会社化すれば本社改革になるわけではありませんし、事業家よりも投資家的視点が求められる持株会社のトップに新任で着くのは大変なこと。津賀さんの役回りや、同社伝統の経理社員(アカウンティングではなく、今で言うまさに事業ポートフォリオマネジメントのフロント)機能の現状など、久々の大型持株会社化の行方を注目したいと思います。津賀社長が会長に、楠見常務執行役員が社長に。来年6月就任というのは、株主総会での取締役就任と併せて社長になるということだろう。社長になること自体は会社が個別にできるので、リリースタイミングとしては早いと感じ、内外に伝えて移行期を作ることが意図だろうか?
1989年=平成元年入社、ついに平成入社組がトップになってきた。
津賀氏については、2012年6月に社長に就任(56歳)。2004年に役員(48歳)、2008年に常務、2011年に専務取締役という時間軸だった。楠見氏は2019年に常務執行役員、同じく56歳での就任になりそう(津賀氏も生年月日は無視して計算)。役員になったのは少し遅めだが、社長就任は同程度。①などで、元々社長候補の一角として名前が挙げられていた。
また津賀氏が会長になるという点では、2000年代前半の中村改革を率いた中村氏の復習。2000年に社長就任、2006年に会長に就任、2012年に会長退任。ちょうど退任タイミングで津賀氏が就任したという観点で、津賀氏がこれからどういう体制・時間軸を考えているかが気になる。
②は会社リリース。
①https://newswitch.jp/p/20600
②https://www.panasonic.com/jp/corporate/ir/pdf/jn201113-2.pdf持株会社制への移行です。
現行のアプライアンス社の事業とライフソリューションズ社の事業を中心とした会社がパナソニックになります。(正確な事業区分はリリースのPDFを参照)
単純に現行の津賀社長の役割そのままを楠見社長が担うわけではありません。またオートモーティブ社やコネクテッドソリューションズ社の社長は変わりません。
これからどうコーポレートトランスフォーメーションをしていくのかの見せ所です。
https://news.panasonic.com/jp/press/data/2020/11/jn201113-2/jn201113-2-1.pdf