① 東大生に限らず、コンサルティング業界を選ぶ学生の方は「やりたい仕事だから」で選ぶ方が多いです。就“社”ではなく、就“職”なので、ここに挙がっている他のコンサルファームも複数検討された中で、企業文化が合いそう、みたいな理由で選ばれるのではないかと思います。
② 17.2%の方が企業を選ぶ際のポイントとして回答された「社会の課題を解決できること」はあまり他の調査で見ない選択肢かと思いますが、近年とても増えている印象です。次点の「企業のビジョンや理念に共感できること」にも繋がりますが、PwCでは“社会における信頼を構築し、重要な課題を解決する”を存在意義としており、それに共感して下さる方が多いです。
③ 他大学と比して成長志向が低いのは現状のスキルに自信を持っているから、もそんな気がします…が、新卒研修で優秀な先輩社員の姿を見て「自分は成長し続けないとついていけない」というマインドに変化する方が多いです。
大企業の肩書よりも、コンサルで身につく様なスキルを獲得していた方が、安定だろう、と。
ただ、コンサル自身も大きく変質している事を忘れてはいけません。旧来型のコンサルスキルなんてコモディティ化していて、今やテクノロジーやビジネスプロデュース力、人脈、英語、特定業界の深い知識など、何か秀でた強みが無いと価値を出せない時代になっています。
新卒、第二新卒で地頭だけ良い日本人にほぼ価値は無い。
そして一度コンサルに入ると、相当運が良くない限り、上記のケイパビリティ/強みは身につかない。
結論、新卒でコンサルは悪手。
5-7年くらい事業会社で己を鍛えて武器を携えて入るべきです。
ここまで「東大生」に特化した調査・分析も珍しいので、興味深く拝見しましたが、毎年新卒の皆さんと接している立場からして、違和感ない結果でした。
以下、所感です:
① 東大生に限らず、コンサルティング業界を選ぶ学生の方は「やりたい仕事だから」で選ぶ方が多いです。就“社”ではなく、就“職”なので、ここに挙がっている他のコンサルファームも複数検討された中で、企業文化が合いそう、みたいな理由で選ばれるのではないかと思います。
② 17.2%の方が企業を選ぶ際のポイントとして回答された「社会の課題を解決できること」はあまり他の調査で見ない選択肢かと思いますが、近年とても増えている印象です。次点の「企業のビジョンや理念に共感できること」にも繋がりますが、PwCでは“社会における信頼を構築し、重要な課題を解決する”を存在意義としており、それに共感して下さる方が多いです。
③ 他大学と比して成長志向が低いのは現状のスキルに自信を持っているから、もそんな気がします…が、新卒研修で優秀な先輩社員の姿を見て「自分は成長し続けないとついていけない」というマインドに変化する方が多いです。
④ コンサルはファーストキャリアと捉えている、もその通りで、これは東大生に限らずです。もちろんPwCにずっといて頂けたら嬉しいですが、長期的なキャリア目標があってその第一歩として使って頂いても構いませんし、途中でやりたい事が見つかるのも素晴らしい事ですし、人生100年時代にもはや1社しか知らない、という方が不思議です。ちなみにコンサルからの転職先は、最近はスタートアップや起業する方などが多く、大企業に行かれる方は少ない印象です。
⑤ 優秀な女性の皆さんが、大学生の時から出産や家事といった要素を考慮に入れてキャリア選択を行っている、やりたいことや所得の多さといった要素だけを重視することはできない、というのは衝撃的でした…私たちが変えていかないと。
東大生に限らず、若い方々には是非自分の専門性を身につけ、プロフェッショナルとしてどこでも通用する人になって欲しいです。以前上司に「“PwCの”ではなく“大塚泰子”で勝負出来るようになれ」と言われましたが、そんな感じです。
東大新聞社とコラボし調査したところ、安定より挑戦。就社より就職。組織に頼るのではなく、個人としての力を高めたいーーという新しい東大生の意識が浮かび上がってきました。
人事の採用担当者の方だけではなく、現場のリーダー、そして就活生など、多くの人にお読みいただきたい調査記事です。
但し学生の皆様にはこれは世界のもの凄く狭い部分の話をしているということを認識していただきたいです。バズワードや他人に影響されずに自分の目で見て耳で聴いて判断してください。
ジョブ型における「安定」を選んでるというのが言い得て妙で、大企業に入ると安定と思う人もいるが、自分にスキルが蓄積せずにリストラされる可能性も含めるとリスクが高いと考える人も増えているのでしょう
その意味では、ある人が言っていた、今コンサルティング人気が高いのは、昔の都銀が人気あったのと同じなのでは、というのは正にそうなんだろうな、と感じます
多くの東大生は、(受験勉強で優秀だったことからか)自信過剰の傾向があります。
厳しい業界でも「自分だけはうまくやれる」と思いがちなのです。
ところが、社会に出ると自らの無力さを実感します。
(私なんて思いっきり実感しました)
後輩諸氏に伝えたいことは、東大卒の肩書の賞味期限はせいぜい就活までだということ。
「受験で好成績を取ること」と「社会で活躍すること」とは、全く別物なのですから。
昔から東大生をはじめ高学歴かつ意識の高い人たちから絶大な人気のコンサル業界。一方で激務のイメージや外資系であるなど、広く沢山の人が志望する間のでもなかった。
それがSNSと就活メディア、そしてアクセンチュアなどによる大規模な働き方改革によって変わったと思っています。少し前なら絶対コンサル業界を志望しなかったような人たちも「とりあえずコンサルも受けてみる」という声を良く聞きます。
10年前だと、コンサルを受けるということを表明するだけでもちょっと勇気がいるものだった気がします。「お前が受かるわけないやろボケ」って思われそうで。今はあまりそういうの、なさそうですね。イメージでいうと今「Google受ける」って言ったら似たようなことを言われそうですね。
時間軸の話ではないですが、私には「元々アーリーアダプターしか受けなかったコンサル業界ですが、マジョリティ層も受けて良いものになった」という認知があるように見えます。
その経験から言うと、日本の優秀な大学の学部生は、大体就職先の高値掴みをする傾向があります。いいかえれば、その時点でピークアウトする寸前の仕事を選び、そのポジションを勝ち取るのが常です。近くで言えば、リーマンショック直前の外資系投資銀行、バブル経済の頂点での大手銀行や不動産会社、高度経済成長期の最後の製鉄業。行政改革の嵐が吹き荒れる少し前の国家公務員。結果として、入ってしばらくして、業界は冬の時代に入るというパターンが多い。
でも、彼らは能力があるから、そこから這い上がってきます。
このランキングにある企業もそうなるのか、それはわかりません(というか、言えません)
コンサルへの就職は、おそらく「次」へのステップだろう。
いずれにせよ、彼らは2つめのキャリアで勝負をかけてくるはず。
こう言う調査をするのであれば、2つ目に何をするか(どこに行くか、または何を起業するか)を調べたらもっと面白いと思います。
様々な大学の学生とお会いすると、多くの場合に「やりたいことがない/分からない」という声を聞きます。しかし、東大生の企業を選ぶ際に重視することのトップが「自分のやりたい仕事であること」だったのは意外でした。これは「東大生は自分のやりたいことを理解している」からなのか「やりたいことをしたい(でもやりたいことは分かっていない)」なのかどちらなのかは要注意かなと思います。
正直、コンサル業界は「何がいいか分からない」学生にとって、「ひとまず色々な業種を見れるコンサルは、モラトリアム期間の延長に最適」として選ばれる就職先でもありました。
僕自身は(東大生ではありませんが)新卒就活時代にはすでに複数「やりたいこと」があったので、それらを全部受けてみる、よく分からないものもついでに少しずつ受けてみるという戦略で臨みました。その結果、肌が合ったのか証券会社がとてもスムーズに選考が進んだため「あ、プロの方から見ても僕は証券会社向きなのかも」と感じ、証券会社に進むことにしました。
大学そして就活というのは、自分と向き合うよい時間だと思っています。僕はまた別にあった「やりたいこと」の実現のためにコンサルに移り、また「挑戦」のためにスタートアップのCFOとなってしまいましたが、このアンケートに答えた東大生の皆さんは、ぜひこうしたアンケートに答えることも含め、自分自身にしっかり向き合い、あたらしい時代のキャリア形成をしていってほしいなと思います。
最後に。申し訳ないですが古い時代の人々の意見はあくまで参考に。僕自身、外資系投資銀行に進むと両親に話した時には「そんな大変そうなところに行かなくても…」と反対されました。また、戦略コンサルに転職する時も「なんで証券会社でつくったキャリアを捨てるのか」と反対されました。そして、スタートアップに転職する時も「コンサルタントとしてうまくいっているのに辞めるのか」とまた反対されました。けれど人生は貴方自身のものです。まわりの言葉に左右されず、あくまで参考として、自分自身の人生を自分で選びとって、楽しんでもらえればと願っています。
あとは個でパフォーマンスできるかが加わった感じ。コンサルを本当にやりたいのかは別としてバイネームで仕事する、そこに魅力をかんじているのかな。