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ZホールディングスとLINEの経営統合に伴い、2021年にLINEから商号変更。ソフトバンクとNAVERが株式を50%ずつ保有する中間持株会社。
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Naver has been the leading search portal in South Korea for many years.
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ただ、ある人物がシンポジウムで話すのを聞いた時、「この人の情熱は、本物なんだ」と感じ、がぜん興味が湧きました。LINEの親会社であり、韓国検索大手ネイバーの創業者、イ・ヘジン氏です。
検索結果がどう表示されるかによって、私たちが見える世界も変わってきます。普段何気なく使っている検索サービスですが、そこにどのような理念を宿すのか──。イ・ヘジン氏の言葉をお届けします。
LINEでの検索サービス開発については特集の第2回でまとめています。
https://newspicks.com/news/5375794
"言語がうまく活用されないと、その言語はどんどん弱くなる。そうすると、その言語を使う人たちは、だんだん「情報競争力」が落ちてしまうのではないか"
検索はツール。ただネットからの情報摂取が大部分の現代では、どういう情報を摂取するかは検索エンジンなどでかなりが規定され、摂取した情報で人間の思考は大きく影響される。そのなかで「グローバル一個で良いのか」という問題意識が、価値観と人間の本質という二点をつなげるキーポイントだと思う。というのは、人間は本質的に囲い込みを嫌ったり、リスクを感じるとも思っている。
企業は、データを統合して、より良い結果を提供しようとする。それによって顧客エンゲージメントが高まり、ビジネスの成果にもつながるから。だから一個のもの、つながっているものを使うと基本的には便利になる。
一方で、統合されたものを使うと便利になるところもあれば、帯に短したすきに長しではないが、部分的には好きでも全部は好きになれない、不都合が生じることが多い。だからメーカー・サービス提供側が「全部揃えましょう」と言っても、必ずその通りに行くわけではない。
API化とかでフロントエンドは自分の好きなサービスを使って裏側がつながっているなど、昔より囲い込みの形は進化している。それでも実態でも情報が統合される気持ち悪さをときに感じることはあるし(個人的には、もうあきらめている世界で、利便性が上回ることが多いのも現実だが…)、それを防ぐために様々な規制的な取り組みも進められている。
集中と分散はコンピューターの歴史。ウェブという「つながって分散した世界」で、一部の会社がつながっていることを武器に「情報は集中した世界」を作っている。それのメリットもあるが、やはり歴史は繰り返して一定の分散の方向に再度進むとは思う。
韓国語にこだわった起業家としてはサイモン・リーさん。この記事が出た約半年後、コスダックに上場しました。
『AIと人間の良い関係。翻訳ビジネス勝利の法則とは。』
https://newspicks.com/news/3653360/body/
韓国の起業家の話しをスピーチや取材で聞いていると、視点の面白い人が多い。去年、香港で聞いたMarket Kurly創業者のソフィ・キムさんの話しは面白かった。
プロフィールなどこちら。
https://www.koreatechdesk.com/women-power-5-korean-women-ceos-conquering-the-startup-industry/
そして、本記事中にさりげなく挿入されているTWICEの写真(笑)
経済ニュースなら日経やNP、飲食店なら食べログだし、その他の情報はFacebookや Twitterでお腹いっぱい。LINEニュースもその一つでしょう。
検索という行為はGoogle一強かもしれないが、情報源はかなり多様化していて、LINEはそこを全力で取りに行こうとしている、と解釈できそうです。情報源の選択肢はある程度多様な方がいいという考え方にも賛成です。
効率性だけをおいかけると世界で統一される世界に向かいますが、これからはローカルだったりもっと感覚的な価値に注目が集まると思いますし、昨今のDtoCの広がりも同じ感覚なのではと思います。
検索エンジンが世界で一つに統一されてしまったら、面白くないと思います。
アメリカや中国の一握りの会社が、全世界のインターネットを掌握していることについて、今では世界的に、それが大きな問題だと認識している人がたくさんいます。
ネイバーは、そうした「巨人の帝国主義」に、最後まで抵抗した会社として記憶されたい。」
昨今のググるではなく、SNSで情報が増えている現象も上記が影響していそうです。
ただ唯一の検索エンジンとしてLINEが君臨するという話ではなく、Googleが正解でなかった時の他の検索の選択肢としてLINEを使用する、こちらなら納得できました。
・ハングルも日本語も地域的な汎用性が低い
・Googleのアルゴリズムはあくまで英語ベース
・Google世界では、地域限定の言語は衰退していく
・エンジニアとして、地域言語の情報競争力をあげたい
・検索を選べることに価値を出していく
・検索の正解は決してひとつではない
以下、私見ですが、
ネイバーとして、アルゴリズムで仮にGoogleの域にたどり着いたとしても、普段Googleに使い慣れた人のスイッチングコストは大きいのが実情です。わざわざ使い慣れたものから、ブリッジさせるには、やはりどうしてもインセンティブが必要です。
そのインセンティブこそ、Googleにはない利便性と体験価値だと思います。LINEが築き上げたのは圧倒的な日常のコミュニケーションツールというしくみ。これを介して、人と人との対話の中で、これまでなかった情報共有体験をさせることができれば、大いにチャンスがあるように思います。その答えをイ・ヘジン氏はすでにお持ちかもしれませんが、、、
とても期待しています!
"言語がうまく活用されないと、その言語はどんどん弱くなる。そうすると、その言語を使う人たちは、だんだん「情報競争力」が落ちてしまうのではないか。
それが、エンジニアとしての私の考えです。