青山商事、希望退職者400人を募集 在宅勤務がスーツ離れに拍車
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歴史をたどると男性服には「下克上の法則」があって、
標準とされる服は常に「格下」のカジュアルな服にその地位を譲り渡してきています。
かつてビジネスの世界でもモーニングコートが昼間の標準的正装でしたが、カジュアルウェアとしてのラウンジスーツ(現在のスーツ)にその地位を奪われ、いまはモーニングはフォーマルの世界で生息しています。
150年くらい、ラウンジスーツの覇権が続いていましたが、いま、次の下克上が起きつつあるということなのでしょう。
これまで格下とされてきたタイレスのジャケパンスタイルやジーンズまでもが標準的なビジネスの正装になっていき、ネクタイ付きのスーツはフォーマルウェアの領域に近いところ、あるいはプライベートでのここ一番の勝負服や趣味的な服というステイタスで生息し続けるでしょう。
人を部品や歯車とみなすような画一的で味気ない黒の量産スーツは、そういう働き方が好まれなくなるとともに、なくなっていくと予想されます。
それにしても、青山商事だけではないですが、女性管理職の需要に応える、まともなビジネススーツの需要はこれから本格的になりそうなのに、なぜここに本気で取り組まないのでしょうか? リクルートスーツとはまったく別物の、管理職にふさわしいスーツがほしいのにない(選択肢が少なすぎる)、という声をあちこちから聞きますが。元々わかっていた流れをコロナが早めただけの話。
すでに外食シフトなど新たなポートフォリオに移行中だったが、もうドライに手を打たないといけなくなった。ただ社内的にはコロナという格好の理由を手に入れ、古参のメンバーへの背中を押すことができるようになったと見てもよい。
スーツの需要は減ったものの底堅さは一定あり、無駄に増えた店舗と人員の整理をし、売り方改革をすれば、スーツそのものの利益率と在庫を意外に抱えない商品特性で立て直せる可能性は十分にある。
経営手腕にかかっている。コロナ以前からスーツ離れの傾向があったのが、コロナでさらに加速して、さらに厳しくなったようですね。
400名規模の希望退職者数はアパレルの中でも多い方です。
■アパレル系企業の希望退職者の募集数
TSI:300名
レナウン:300名
ワールド:200名