ラニーニャで今冬は大雪か 2018年豪雪再来の恐れ
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すでに南太平洋ではラニーニャが顕著となっており、来春にかけて続くものとみられています。またラニーニャの影響の一つである東南アジアへの多雨傾向はすでに出ており、相次ぐ台風とそれによる大雨はすでにベトナムやフィリピンに多くの被害を出しています。
永濱プロがラニーニャとパンデミックの関係を指摘されていますが、確かにラニーニャの場合の冬場は世界的に低温傾向が出ることが多く、これがパンデミックに拍車をかけるとすれば整合的です。
ラニーニャの場合には日本付近においては特に西日本に寒気が流れ込みやすく、北日本や東日本はいわゆる西高東低による雪は少なくなるのが特徴です。降るべき場所に雪が少なく、西日本など雪に弱い場所で大雪となる可能性がありこの点は見過ごせません。
2018年の大雪の時にも、大雪そのものは予測できても国道などの交通量を制御できずに多くの立ち往生を発生させてしまいました。この冬も仮に大雪となれば、物流を支えるトラックを中心に立ち往生が発生する可能性はあります。いかに事前に交通量を制御するかが道路管理者や運輸業界におけるポイントとなりそうです。ラニーニャは大雪だけではなく、世界的なインフルエンザの世界的流行との関係も明らかになっているんですよね。
過去の代表的パンデミックである1918年のスペインインフルエンザ、1957年のアジアインフルエンザ、1968年の香港インフルエンザ、2009年のパンデミックインフルエンザのいずれにおいても発生前にラニーニャ現象が先行しています。
足元ではすでに新型コロナウィルスの感染が拡大に転じているため、ラニーニャ現象に伴う厳冬により、医療現場のひっ迫などを通じて、経済活動に深刻なダメージが及ぶ可能性があることにも注意が必要でしょう。