高1の娘がいます。HPVワクチンは打った方がよいのでしょうか？…子宮頸がん予防（読売新聞（ヨミドクター））

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• 堀向 健太

  東京慈恵会医科大学葛飾医療センター 小児科医・アレルギー科医・医学博士

  ・2020年11月07日

  2008年、ヒトパピローマウイルスが子宮頸がんのリスクになるということを突き止めたハラルド・ツア・ハウゼン氏にノーベル医学生理学賞が贈られてからすでに10年以上が経過しました。
  
  そしてすでに、HPVワクチンが子宮頸がんの前がん病変を防ぐということが明らかとなっていました。そして先月、HPVワクチンは、前がん病変だけでなく子宮頸がんを予防し、17歳未満の接種で予防効果が大きくあがることが報告されました。
  
  ▷Lei J, et al. HPV Vaccination and the Risk of Invasive Cervical Cancer. N Engl J Med 2020; 383:1340-8.
  
  そして、一部で懸念されている有害事象に関しても、HPVワクチンとの関連性が低いことは、明らかになってきています。
  
  ▷Bmj 2020; 370:m2930.
  
  今後の普及を目指すためには、皆が正しい知識をもつことが必要です。そのためにわかりやすい記事と思います。