9月の消費支出、10.2%減 コロナ懸念、消費税影響も
コメント
注目のコメント
消費増税前の駆け込み需要があったため前年比は大幅マイナスですが、季節調整値でみると2カ月連続の増加。被服や教養娯楽が増えているので、外出が増え始めたことが示唆されます。Googleモビリティレポートなどを見ても、10月に入ってさらに外出が増えているようなので、10月の消費支出もさらに増加した可能性があります。
10.2%減というのは前年比であり、前年9月の消費増税前の駆け込み需要との比較ですから、季節調整済み前月比も見るべきでしょう。
ちなみに前月比は+3.8%と2か月連続増加となってます。
水準はまだまだですが、GoToキャンペーン等も少なからず貢献しているものと推察されます。当たり前のことですが、消費者は税金や社会保険料の負担を差し引いた可処分所得をもとに消費を決める。
アベノミクス時代においても、所得が伸びても消費はふるわないという状況が続いていた。
コロナ禍、消費支出はなぜ伸び悩んでいるのか。実質賃金の伸び悩みなのか。それとも、社会保障をはじめとした将来不安、はては消費税増税の影響なのか。
コロナ禍が終息しても、やはり実質賃金の伸び悩みが解決されない限り、いくらキャンペーンを打ち出しても個人消費の低迷は続くのではないだろうか。