【安田洋祐】新たな“SDG”で経済を紐解く
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先日放送されたRethink JAPANの書き起こしダイジェスト版が公開されました‼️経済圏やコミュニティ形成を議論するための視点として、新たに「SDG仮説」を提唱しております(流行りの「持続可能な開発目標」とは全く違う概念です😏) ぜひご笑覧ください😊
D:Distance について
今回のキーワードの一つにもなっていますが、安田先生が提唱されている「SDG」(S:Size、D:Distance、G:Gravity)。特にD:Distanceがキーなわけですが、波頭さんからシャノン情報理論への言及があったように、情報理論において2つの確率分布の差異を表すカルバック・ライブラー情報量(D_KL、KLダイバージェンス)に近いなと思います。多分笑
「距離」を抽象的に導入するには、対象(人や物事やコミュニティなど)をベクトル化したベクトル空間を考え、そこに何らかのL^Pノルムを定義することになりますが、この話の場合、三角不等式を満たすような「距離」である必要はないですよね。
実際には「差異」(つまり"近さ")こそが共感において重要なので、D_KLが適当かなという気がします。最近流行りの深層学習でやっていることも、結局は同じことです。
ある程度複雑なベクトルや有向グラフの形で、対象を表現することができれば、D_KLを"近さ"の指標として定量化することができ(当然それが直観に近くなるためには表現とD_KLの定義の仕方に依存する)、金銭的価値で測るSizeに代わってより柔軟な相互評価を社会に導入することができるかも知れません。もちろん、波頭さんご指摘のようにこれでこぼれ落ちるものもありますが、市場による単一評価だけよりはマシになりますよね。
ただ、金銭価値とは、かつての戦争の単位としての国家が集団を維持する為の徴税権を行使する手段の事なので、他の価値指標が出てきた場合、そこに何らかの課税を行うインセンティブは生まれると思います。
その様な視点で、市場経済とコミュニティ、政治のあり方を整理し、現在実現出来ていない未来を構想することが、今求められているのかも知れないですね。
続き
https://note.com/noriakioba/n/nd210d0485c0bRethink JAPAN#4、大阪大学准教授で経済学者の安田洋祐さんをゲストに対談をしました。
テーマは「経済をRethinkせよ」。ご自身の研究テーマから、新しい"S" "D" "G"を軸に縦横無尽に波頭さんと語っていただきました。
動画本編はこちら
https://newspicks.com/movie-series/45?movieId=934