中国、35年に経済規模倍増 長期目標で米国逆転視野
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もうそろそろ「米中対立」という偏狭な見方から卒業した方がいいと思います。中国に身を置いて感じることは、この国が豊かになって、日本に何のマイナスもないことです。隣に巨大な市場が広がります。また人は豊かになった時、自爆行為がなくなります。戦争を発動するリスクは限りなく低くなるのです。しかも今日の中国人はとても冷静で、決して「共産党政府に虐げられている存在」だとみずからを見ていません。コロナ禍は皮肉にも、その象徴でした。逆に、米国の方が問題です。政治リーダーが率先してフェイクを、ウイルスとともにばらまき、知性同士のまともな議論を滞らせています。
米中の統計上の経済規模比較も、実のところ何の意味もありません。昨今起こっている問題は、米軍が世界の警察を標榜しながら、その経済利益が取れなくなってきたため、徐々に撤収を始めていること。また、米政府が法規制と金融恫喝を使って、(長年)日本や中国を封じ込めようとし、逆に米企業の弱体化や後退を招いていたこと。さらに、米ドルの利便性を低下させ、貿易規制を恣意的に行っているために、中長期的には国際通貨と自由貿易圏の主導権を失いかねないこと。
時として日本人は、欧米しか見ません。今日、「第三世界どうしのつながり」や貿易統計は、ものすごい勢いで拡大しています。そこでのリーダー国はすでに中国になろうとしています。コロナ禍にも関わらず、中国の対外輸出が伸びたのはその影響です。日本はみずからが井の中の蛙であることをそろそろ自覚し、世界への向き合い方を微調整していくべきでしょう。
注目のコメント
アメリカは大統領選の真っ只中ですが、どちらになろうと米中対立は激しさを増すだろう。バイデンになったら融和するだろうというのは、長期的な視点に欠けている。
これを歴史的に説明する仮説が「ツキュディデスの罠」です。
台頭する国家は自国の権利を強く意識し 、より大きな影響力 (利益 )と敬意 (名誉 )を求めるようになる 。チャレンジャ ーに直面した既存の大国は状況を恐れ 、不安になり 、守りを固める」
これがグレアム ・アリソン 、ハ ーバ ード大学 (政治学 )教授が提示する仮説 、 「ツキュディデスの罠 」です 。歴史家の父とされる古代ギリシャのツキュディデスはその著作 『戦史 』の中で 、覇権国スパルタに対する勃興国アテネの挑戦を描きましたが 、世界史の中ではその後も同じような勃興国が何度も覇権国に挑戦しています 。
1870年普仏戦争:台頭するプロイセン(独)にフランスはGDPで抜かれる
1914年第一次世界大戦:急速に工業化するドイツにイギリスが抜かれる
この記事によると2030年代に中国とアメリカが拮抗するという・・・2021年から2025年までの五か年計画、
2035年までの十五年中長期計画、
2049年まで人民共和国設立100年までの長期計画など、
中国は依然として計画を重要視する。
これでは経済発展の展望がある程度できる。
まったく市場に任せて自由放任の資本主義と一線を画して、
中国独自の、計画性のある発展を描く。
自由主義の不確実性より、中国のやり方はかなり展望でき、確実だと思われる。
常に五年計画で路線を修正し、指導者も十年で交代して、どんどん若く、やる気のある政治家が登場してくるだろう。
日本などの国とはかなり違う。