インドネシアの物流プラットフォームLogislyがトラックによる運送のデジタル化で約6億円を調達
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どの国も物流が課題になっている状況は同じですが、インドネシアは島国であり物流が細分化されやすく、渋滞も社会問題。ここでは配送だけに焦点が当たっていますが、物流全体のバリューチェーンも分断化されているため課題山積み。
配送網自体は日本の方が成熟化しており、特にラストワンマイルは集約化されているものの、ここで紹介されている「往復の積載率の違い」については、日本も同様の課題を抱えている。
(資金調達)
・シリーズAで600万ドル(約6億3000万円)を調達
・ラウンドは、Monk’s Hill Venturesがリード
・これにより2019年に創業されたLogislyの総調達額は700万ドル(約7億3000万円)になる
(市場課題)
・インドネシアのロジスティクス産業はとても細分化されている
・数社の大手と何千もの零細企業が併存している
・ユーザーは荷種や送り先などに応じてさまざまな業者に運送を頼むことになり、費用も高く、サプライチェーンの管理も難しい
・インドネシアでは常時40%のトラックが稼働しており、残りは暇だったり空荷で帰路(=大きな無駄により、ロジスティクスのコストが上がり、デリバリーに遅れが生じている)
(プロダクト)
・プラットフォームは、受発注と経営管理およびトラックの追跡をデジタル化
・運送業者を検証してからLogislyのプラットフォームに追加
・その後、荷主であるクライアントをトラック輸送のプロバイダーとマッチング(供給と需要と集積してまとめるアルゴリズムを使用)
・荷主はトラックを早く見つけることが可能になり、運送業者はトラックに空きスペースが大量に存在する状況をなくすことが可能
(ビジネスのステージ)
・Logislyは現在、インドネシアで1000社あまりが発送者側のユーザー
・eコマースや消費者製品の高速輸送、化学企業、建設業などの業種が多い
・同社に登録している運送企業はおよそ300社で、トラックの総台数は4万台
(顧客)
・同社のクライアントにはインドネシアの大手運送業者も含まれる
・UnileverやHaier、Grab、Maersk、JD.IDなど、世界的な企業の名前も見られる
(その他物流企業)
・eコマースのShipper
・ロジスティクスプラットホームのWaresix、Kargoなど