スタートアップが「今あえてWeWorkを選ぶ」理由とは
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ビットキーのCEO江尻を取材いただきました。
この会社に参画した当初、新鮮だったのは、CEO江尻を中心に事業を進めるために必要な投資をしっかりと考えているという点でした。
スタートアップ創業初期というと、「ツール入れずにエクセルでマクロ組んで」「人のオペレーションでカバー」のような場面を想像する方が多いと思いますが、
創業初期からSFAもビジネスチャットツールも、あらゆるITインフラが非常に充実しており、とにかく事業を爆速で進めるために、あらゆる制約を取り払っていました。
それ故に創業から2年3ヶ月で200名程度の規模感にまでスケールさせることができたのだと、中にいる者として感じています。
注目のコメント
WeWork入居者です。
良い点として、全体的に設備は快適、ファリティマネジメントに係る人的コストが不要、スタッフはホスピタリティ高い、プランによっては都心各所の拠点が使えるので当社のようなファンドや外出が多いワーカーには便利。
一方で、賃貸借契約ではないので法人登記に制限があったり来客システムが煩雑だったりするのはやや不便。起業して売上の立たないうちからグレードの高いオフィスに入居する方をときどきみかけます。
こういうかっこいいオフィスを借りて、仕事できると確かに心地いい。
ですが、ある程度のお客さんがついて売上の目途が立ってからの話。
カネ無し、コネ無し、客無しのアイデア1つで起業するような人には絶対におすすめできないです。
オフィスのネームバリューや充実した設備によって持たされる利便性は1円のお金も生みません。
また、独自性の高い新しいサービスで起業する場合、売上がたつようになるまで相当時間がかかります。毎月の売上高がゼロ行進という会社も珍しくないでしょう。売上が立つまえに軍資金が尽きては元も子もありません。
カネ無し・コネ無しで起業する人は、とにかく固定費を小さくして退場しないように資金管理を行う必要があります。
つまり、大切な資金は、
・営業活動への投資
・商品・サービスの開発への投資
に割り振るべきであって快適な空間は二の次です。
どうしても入居したいなら、安定した売上を見込めるようになってからでも遅くはありません。WeWork連載3回目は、実際に入居しているスタートアップ2社に取材しました。
タイトルにもしたとおり、なぜ「少し高くても」WeWorkに入居するのか、理由がわかる記事になっていますので、ぜひご一読くださいね。
ちなみに私がフリーランスのときは、今回記事を書いてくれた唐仁原さんと一緒に事務所を借りていました。
記事中で江尻さんが言うとおりの「マンションの一室」で、せめてハクをつけようと半蔵門。懐かしいなぁ。
あの頃WeWorkがあったら、私たちはちゃんと「投資だ」と考えてWeWorkを選べていたのか。
「もったいない」と言ってそうなところが、私たちが大成しなかった理由のような気がします。