「大阪都構想」再び否決 松井大阪市長 任期全うし政界引退へ
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現状を変えることの難しさを痛感します。
現状の制度には、そこから利益を受けている人々がおり、今受けている利益を失うと思えば、猛烈に反対運動をします。
一方、これから得られる利益は、まだ具体化しておらず、そもそもの活動の熱量に差があると思います。
重要な事項について、直接民主制的に住民投票で問うことも大切ですが、他方で、高度で専門的内容については、より知見のある住民の代表者に議会で意思決定させようとして、我が国は、積極的に間接民主制を採用している趣旨に鑑みれば、直接民主制には、本来馴染まない性質のテーマだと思います。
ただ、現実的には、住民投票を経ずに都構想ほどの大きいテーマを議決した場合の世論の突き上げを考えると住民投票を実施さざるを得ないのでしょう。
注目のコメント
やっぱり大阪は変わらない街だった。
両方住んで実感するのは、このままでは東京との差は開くばかりだということ。大好きな大阪には地方分権の先頭に立って、同時に東京のように世界と戦える街になって欲しかった。
停滞し、利権ががんじがらめになった行政に多くの人たちが嫌気がさしていた時期に大阪に住んでいた元大阪市民として悲しい限りだけど、現大阪市民がそれを選ぶなら、それも仕方がないのでしょうね。
守ることを選んだのなら、せめて今度は互いに罵り合うことなく、力を合わせて別の形で大阪の発展のために尽くして欲しいものだと思います。弊社(JX通信社)とABCテレビの合同調査では、最後の1週間で強い反対が7ポイント近く伸びて、投票意向のある有権者に絞っても拮抗ながらわずかに反対が上回る結果だった。
開票結果とも概ね一致しており、終盤のコストをめぐる議論が結果に大きな影響を与えた可能性がある。
https://www.asahi.co.jp/abc-jx-tokoso/今回は公明党が賛成に回ったため賛成優位かと思われましたが、結果的にその公明党は支持層をまとめきれず、さらには無党派層の反対も前回より強まっていったようです。投票率は6割に達して関心の高さを一定程度示したものの、前回より少し下がりました。大阪都構想そのもののモメンタムが前回よりも落ちていたのかもしれません。また、コロナ禍という事情も前回にはなかった要素です。
それにしても、相変わらずの市民を二分した争いでした。自治はあくまで住民が決めること。結果をふまえ、よりよい市政を探っていかなければなりません。こちらに出口調査分析記事があります。
https://digital.asahi.com/articles/ASNC16TNKNC1UZPS003.html