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終末期がん患者、4割に痛み 緩和ケア「一層対策を」―がんセンター

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  • 総合内科専門医・循環器専門医 医長

    患者さんによっては痛みを訴えない方、徐々に出てきた痛みに慣れてしまって気づかない方もいます。
    もちろん本人が気づく痛みも治療しますが、気づいていない痛みもコントロールする必要があります。
    それは、ある程度進行した担癌患者さんで痛みもあるだろうと本人と相談して痛み止めを試しに使ってみたら「随分楽になった。痛かったんだね。」と話される方が少なくないからです。

    ただし、そうした経験は緩和ケアの研修をしないとなかなか経験しないものです。

    日本には緩和ケア専門医273名、認定医746名(2020年4月)という数しかいません。緩和ケア専門医しか緩和ケアができないというのでは不足します。
    全ての医師に緩和ケアの素養があるべきでしょうし(基本的緩和ケア)、本当に難しいケースでは専門医の出番です(専門的緩和ケア)。

    現在、緩和ケアは終末期に限らず、病気が診断された時点で始めるべきと考えられています。終末期に麻薬を使って痛みをとるのが緩和ケアといった誤解が医療者にもあるくらいですが。
    どんな病気でも診断された時点で不安を伴うので、そういった時に医療者とよく相談できる、それも薬は使いませんが1つの緩和ケアの形です。

    そもそも緩和ケアとは?個人的には「医療者からの思いやり」みたいなものかと曖昧に考えていました。WHOから定義されてはいますが、具体的には症状の緩和と意思決定支援というのがメインになってきます。前者はわかりやすいですが、後者はよく話し合って価値観・人生観を言語化して共有するような作業(そしてそれに寄り添う形で医療を提供すること)になります。
    そこはadvance care planning「人生会議」に繋がっていきます。

    非がん領域、高齢化でパンデミックと言われる心不全でも基本的緩和ケアを遅れながらも広めているところですが、初期研修中(医師免許取得後1-2年)に緩和ケア病棟の研修を必修化した方が良いのでは?と考える医師も少なくありません。
    個人的には短い期間ながら研修できたことは今の診療にとても役立っています。

    専門医は劇的に増加しないでしょうけれど、基本的緩和ケアの素養・スキルをもった医師が増えていくと期待しています。治せない病気であったとしても痛みや不安に寄り添う医療は高齢化社会でさらに重要度を増しています。


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    マウントサイナイ大学 アシスタントプロフェッサー

    これは、ただ痛みが野放しにされてしまっているという単純な話ではなく、様々な要因が背景にあると考えられます。

    例えば国家としては、全国的な緩和ケア医の不足が課題だと思います。米国ではどこの病院にもほぼ必ず緩和ケア医がおり、私の所属施設では緩和ケア科に所属する医師が100名を超えます。日本にはそのような施設はどこにもありません。

    また、痛みをとるのに有効な医療用麻薬、オピオイドの使用がとても厳しく限定されており、特に非がん患者さんの痛みが十分にコントロールできていないという保険システム上の課題もあります。

    加えて、多くの医師がオピオイドの使い方に十分精通していない、教育システムが欠如している、オピオイドへの文化的な抵抗感など、医師、患者側の要因も考えられます。

    超高齢化社会を経験する日本で、疼痛ケア、緩和ケアの重要性は改めて見直されるべきだと考えます。


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    テレビ東京 演出・プロデューサー

    父がそうでした。緩和ケア病院に行きたい。本人もQOLを望んでいる。しかし、一杯で入れない。不謹慎で酷いと分かりながらも、ベットの空きが出る事を望む自分がいました。

    もうどう見ても、、、な状況なのに、病院のルールなのか食パンとマーガリンを置かれたり。それをどけたり、「食べませんでした」という度に心がトゲトゲに。自販機の前のベンチで寝たり。

    他界する少し前に、緩和ケアのある所に転院し、かなり久しぶりにお風呂にも入り嬉しかったと思います。
    (寝たまま入れる)
    痛みがないように数値を聞かれたり、床ずれも丁寧にケアして頂けました。個室で家族も居場所があり助かりました。
    それまでは、お金を払えばいい所に誰でもと思っていましたが、そうでない現実を知りました。


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