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流行り廃りの激しい女性のアパレル市場でも、若い世代は新品の購入からメルカリによる売買にて「流行り廃りですぐ着れなくなるからもったいない」という問題を解消している。世界的には、衣料品が最後まで消費されなくて捨てられている現実に、サステイナビリティ上の問題が指摘されている。ベビー服もそうだが、成長が早くて数ヶ月で着れなくなる問題も、若いお母さんはメルカリで売買することで節約している。日本人以上に「もったいない」を意識するヨーロッパではフリーマーケットが文化的に根付いているだけに、アメリカよりも早く受け入れられるだろう。海外では、ヨーロッパを攻める方が早いと思うのだが。
資本市場の声としては利益が出ている日本に集中してくれの大合唱だったわけですが、上場した日に日経新聞にデカデカと掲載したあの「野茂投手」の広告。アメリカを諦めない、という宣言。その意思を曲げずに長期間徹底するのは並大抵ではないはずです。中の人達の努力と苦労はいかばかりかと思います。
それが、黒字を維持しながらもついにじわじわ伸びてきた。
そこがすばらしいです。
数字は結果であり、「これまでの意思総量の投影」に過ぎません。
各市場比較で、米国市場は日本の6倍程度と言われることが多いですが、それを加味しても米国市場の流通総額は日本対比で無視できない規模まで来ています。それと収益性は別ですが、この規模の成長が維持できている限りは、対市場・従業員のモメンタムは維持できるのでしょう。
少し成長率が寝てしまう状況をなんとしても生み出さない。しばらくはメルペイも米国市場もそんな舵取りが要求されるのだと思います。
メルカリUSのCEOのジョン・ラーゲリンも少し前に発言されていましたが、これまで、US市場では、
①不要なものを売るという文化が根付きづらかったこと
②配送の問題(日本のようにコンビニから送れるインフラがない)
がボトルネックだったようです。
しかし、それぞれ、「売るアプリ」としての徹底的な訴求と、UX上のQRを活用したオンデマンド型の配送サービスでインフラを整えたところに、ロックダウン影響下での在宅生活が始まり、ブレークスルーが起きたというのが実情のようです。
また、米国では、モバイルからWEB回帰も語られており、モバイル上のUX体験も、次の課題のステージに上がっているように感じます。
これからのメルカリUS市場にも目が離せません。
思考とリスクテーク。トライエラーの結晶、お見事です。