トヨタ自動車 KDDI株式買い増しへ まちづくり事業などで連携
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目的は3点あり、通信プラットフォームの共同研究開発、次世代コネクティッドカー向けの運用管理システムの共同開発、クルマの内外に囚われないサービスおよびサービスプラットフォームの共同構築の3点。
トヨタは、自動運転MaaS車両を用いるモネ軸の多目的MaaSでソフトバンクと戦略提携し、スマートシティ・プラットフォームでNTTと戦略提携、更にKDDIとは次世代コネクティッドカー(2024年頃か)を軸に運用、通信プラットフォーム、サービスプラットフォームで戦略的に組む。
通信大手3社と全面提携を広げ、暮らしや街につながる自動車DXを加速する狙いが読み取れる。これまでKDDIと組んでいたトヨタが、ソフトバンクと組んでMONETを作ったのは、e-PaletteのようなAutono-MaaS 事業を中国展開するために、クラウド事業でアリババと組んでいるソフトバンクの機動力とネットワーク力を利用しようという狙いがあるのだと読んでいたのですが、米国が中国通信企業の厳しい締め出しを行うようになり、ソフトバンクは米国の「クリーンネットワーク」の一次選考で漏れるなど(後に入る)、将来的な連携に不安要素が出てきたんじゃないかと、邪推しています。それで、やはりKDDIにも保険をかけようと。
すべて私の妄想です。ちょうどタイムリーに今、「私の履歴書」がKDDI小野寺氏。KDDIの前身は京セラ主体のDDIとトヨタ主体のIDO、そして国際電話のKDD(民営化後の98年に日本高速通信を買収したためトヨタがこちらも大株主だった)。下記は統合時についての私の履歴書の記事。
https://s.nikkei.com/31YGWZI
その文脈で、トヨタはKDDIを現在12.67%保有、14.23%の京セラに次ぐ大株主。今回の自己株の割り当てで、13.74%まで増えるが、トップ京セラは変わらない。
村上さんがコメントされているように、NTTやトヨタという「国を色々な意味で代表する企業」が、より通信や統合に深く入っていく。その文脈で、ソフトバンクはどうしていくか、楽天はどうしていくかというのも気になる。通信は規制産業であるから国を代表する企業の関与が関わっていくことは要ウォッチ。
https://news.kddi.com/kddi/corporate/ir-news/2020/10/30/4763.html