仏、ロックダウン再導入へ 「少なくとも」12月1日まで
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注目のコメント
再度ロックダウンになりましたがこれは政府側の責任だけではなく国民ひとりひとりの意識の差にもあったと思います。
いま住んでいるリール(フランス北部の街)からの主観的な意見ですが少し書かせていただきます。
3月半ば... 1度目のロックダウン
6月... ロックダウン解除
7月ー8月 ...国境封鎖を解除しバカンス中に多くの観光客がヨーロッパで感染, コロナ第2波が流行し始める
9月... 学校の新学期が始まり歓迎会をはじめ多くの学生を中心にパーティーやイベントが開催される, コロナ第2波の流行が進行しcouvre feu(時間指定での外出禁止令)やロックダウンの提案が専門家会議で提案されるが流れる
10月後半... couvre feu が施行され(21時から6時までの外出禁止)、Barやクラブが閉まりレストランも夜の8時には閉店。多くの雇用者によるストライキが起こる
10月28日... 20時のマクロン大統領のスピーチにて再ロックダウンが発表される。
一連の大まかな流れは上記に書いたとおりですが、実際にその中で『テロ』や『フランス国家の民主主義が問われるムーブメント』など多くのことが同時に起こりました。
またフランスのテレビではよくある『コロナに対する医療対策』や『経済の回復のための議論』など様々な視点で専門家を招いて行われる討論会が多いですが、コアなポイントをついて議論をしているものは多いとは言えずdiscussion ではなくdisputation, debate のような答えを求めすぎて白黒を明白に決めるバトルをたくさん見ます。
『わたしにはなんでも言う権利がある』『わたしはなんでも書く権利がある』など権利や自由を争う討論は多いですが、その度につぐつぐ自由と秩序、権利と義務は常に隣り合わせにあるなと考えさせられます。
民主主義とはなにか?
自由とは何か?
権利とは何か?
“面白いこと”, “難しいこと”ではすまされないとこまで来たように思います。『答えを出すための争い、自由を求める論争』がこれからも増えるそう思います。フランス在住者です。フランス、マクロン大統領がさきほど20時からの国民演説でロックダウンを発表しました。
・レストラン、バーや、日常生活に必要な店舗以外は全て閉鎖
・在宅勤務も、一部の職種を除き原則実施
・感染者数は現在の1日4〜5万人水準から5000人程度を目指す
・施行は今週の金曜から12月1日まで
・学校など教育機関は継続
現在も21〜6時以降は外出禁止となっていましたが、店舗は原則閉鎖など春先と同様の厳しい外出制限です。
一刻も早く落ち着くことを願うばかりです。(訂正) 移動制限などの詳細については明日の夕方に発表になるようです。現時点で解っているのは再び証明書が必要になること、仕事や医療を除けば近所での基本的な買い物や息抜きに限られることなどです。
「我々が今何をしたところで、11月半ばには9000人が集中治療を受けることになる」と述べたところが印象に残りました。
会見前には移動制限は高齢者など高リスク層に限られる、などという微かな期待もありましたが、結論から言えば医療崩壊を防ぐために春の時と近いロックダウン再導入となりました。水曜夜に発表して木曜深夜に開始、24時間少々という間隔の短さ。
テレビでは繁盛するレストランでのお客や店員へのインタビューが放送されていますが、店員さんへのインタビューがとても痛々しい・・・
(追記) マスクについて、フランスは一応公共空間での着用は罰金有りの義務で、駅や電車内でもマスク警官ならぬ武装した本物の警官が巡回して注意して回る程度には厳しいです。通勤電車や週末のお出かけの車内を見てもしていない人が例外、という程度には着用されていたのですが。
他にもスーパーはレジがアクリルのシールドで完全に覆われたり商業施設のそこかしこに消毒液が設置されていたりします。ただ飲食店については最近は多少密度は低いけど割と普通に営業しているなと感じていました。
他記事のコメントにも書きましたが、実際に日本での対応状況を現地で目にしたわけではないので正直国際比較は難しいです。