LVMHとティファニー、合併の再合意間近 関係筋
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こういうこと(買収合意した後に買収側のLVMH側から撤回)をしてくるのを見ると今後交渉する際に信用できないという印象を持たれがちだとは思うが巨大帝国LVMHを前にしてそうはならないのか。
夢を売るブランドの裏にある、株主の期待値という現実。
Tiffanyの株価を過去5年ほど見ると(①)、常時は80~100ドルほど。そして買収観測などが出ると120ドル以上となる。破断の話がでて115ドルほどに下がり、最近はジワジワ上がってきて最近の報道で130ドルまで戻している。以前買収合意したときは初期提案一株当たり120ドル(現金)、合意は135ドルだった。③のBloomberg記事を見ると、直近のLVMHの提案は131.5ドルの模様。
株主からすると、買収されるほうが良いというのが株価が顕著に示していること。またLVMHにとってもブランドと時間を買うという点で一定の合理性がある。だからこういう話になってくるし、期待値も上がる。
ただ131.5ドルと前回の135ドルで3%弱の差。コロナで想定できない期間があったとはいえ、撤回・再議論で失った時間や関係性は結果論として大きかった。もちろん、そのままもっと激しい経済危機になっていたら悪い買収だったと非難されるし、今もまた再燃してきているので分からないし、安いときに買っても必ずしも成功するわけではないので本当に難しいのだが…
①https://bit.ly/2HG9Si6
②https://newspicks.com/news/4362486
③https://newspicks.com/news/5344409(クロスボーダー)M&Aを考えている日本企業には本当に勉強になるケースではと思います。こうした海千山千を相手にする、すべては交渉で「フェア」なんて言葉はあってないようなものだということも。