脱炭素へ大競争時代 中国は水素奨励、欧州は新税検討
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中国と欧州では水素推進の文脈が随分と異なる。
中国は、EVの補助金が切れたことから、次なるターゲットとしてFCV補助金が注目され、自治体を中心にFCVの導入計画が乱立。数十のメーカーなのか町工場なのかわからない企業が、なんちゃってハイブリッドFCV(EVにFCスタックを適当に載せたような車)から普通のFCVまで様々出されている。特に、バスやトラックが中心。
一方、欧州の文脈では、温室効果ガス削減策の切り札的な扱い。再エネの出力変動調整や、パワートゥーガス、e-Fuelなどを推進する狙い。
"水素を燃料とする航空機を35年までに事業化すると発表"
これには驚いた。ICAO(国際民間航空機関)のCORSIA(Carbon Offsetting and Reduction Scheme for International Aviation)でも、昨年出された2050年までのロードマップで水素燃料飛行機については触れられていません。
https://www.icao.int/environmental-protection/Pages/envrep2019.aspx
"EUは50年の世界のエネルギー需要の24%を水素が担う可能性があるとみる"
これを見ると欧州の方が中国よりも水素症例しているように見えますね。
日本は、前回のエネ基の時に2050年の絵姿に水素の量を書き込もうという動き(15%程度)あったのですが、結局見送られてましたね。
これのP.3
https://www.meti.go.jp/committee/kenkyukai/energy/suiso_nenryodenchi/pdf/010_01_00.pdf
世界の水素関連の取り組みについては、みずほ情報総研さんによる壮大なまとめ資料があります。
https://www.meti.go.jp/meti_lib/report/2019FY/000146.pdf
日本の現状については、2017年末の水素基本戦略、2019年3月の水素・燃料電池戦略ロードマップの改訂、2019年9月の水素・燃料電池技術開発戦略、など矢継ぎ早に政策打ち出して来ているのですが・・・
進捗状況はこちら
http://bit.do/fKAQM「優れた省エネや電池の技術で環境先進国といわれてきた日本だが、中国や欧州の飛躍でその地位が大きく揺らぐ。世界が「温暖化ガス排出ゼロ」を競うなか、日本の将来は技術革新を起こせるかにかかっている。」
技術革新もそうだろうけど、規制改革と他国に負けない国のサポート(補助金漬でない)が必要