スターフライヤー、増資検討 経営悪化で財務基盤強化
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時価総額がせいぜい70億円の企業が、100億円も増資するとはとんでもない!というような論調が多いですが、2020年度の第一四半期の決算で40億円近い赤字となったことが理由です。四半期で40億円では、単純に通期で160億円の資本金がなくなることを意味します。スターフライヤーの2019年度末の資本金はおよそ70億円ですので、2020年度末を資本超過で乗り切るには新たに100億円の真水が必要だという経営判断でしょう。
では実際に100億円集まるかというのは、アフターコロナの成長戦略にかかっているように思いますが、現在は国内線主体、国際線は台湾をかじっている程度、というのでは、資本家に夢を見させるのは厳しいかもしれません。
手っ取り早くは、ANAとの業務提携のさらなる深化、ANAからの路線網の一部移管やそれに伴うマイレージ事業の提携による顧客層の獲得というところが挙げられますが、問題はそのANAに出資余力がないことにあるのかもしれません。ANAが出資できるようになるまで、別の一時的な株主を見つけることになるのかもしれません。
LCCの逆張り路線を行くような航空会社ですが、台湾にもスターラックス航空という、LCCとは真逆を行く航空会社があります。これはこれで面白いビジネスモデルと思いますので、なんとか生き残りを模索してほしいところです。スターフライヤーの2020年3月期の純資産は67億円でした。
しれっと100億円増資と書いてありますが、実は純資産の1.5倍の増資です。
裏のメッセージとしては「来年度中にはお金なくなっちゃうので、お金ください」でしょうか。