助け合い「何もしない」が半数近く 厚労省のネット調査
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今回の記事は厚生労働省の調査結果を記事にしたものです。
【厚生労働省白書2020】
https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/18/dl/1-02.pdf
注目しているのは、P150にある『助けたいと思いながら、過去に地域や職場で障害や病気で困っている者を助けた経験がない』人の理由として、『障害や病気を抱えて困っている人に出会う機会がないから』という部分。助けてほしい人がわからないから助けないという調査結果は、助けてほしい対象がわかれば助け合いは促進できるということ。
時代の過渡期に加えて、長引くデフレや団塊世代が75歳以上になる2025年を控えた今、社会保障を含めた『国のあり方』は真剣に考えなければならない大きな課題の一つ。
個々の善意や意向に委ねるだけでなく、人が助け合いをするようになる仕組みを地域全体でつくることが必要だと感じています(特に元気シニアが助け合いをする仕組みづくり)。
例えば、
■就労を終えた人が社会保険切り替えで役所に申請に行った際、地域活動やボランティアの紹介冊子を渡す。
→自分が興味ある地域内での繋がりをつくることで孤立化防止・会社に変わる居場所と活躍の場づくり。
■高齢者サロンや体操教室で健康維持を啓蒙するのではなく、地域活動で健康維持を啓蒙する。
→元気高齢者が子育てや地域美化や防犯見回りなど助け合い活動を増やすことで、緩い多世代交流が図れる仕組みをつくる。
■地域活動をする団体と地域企業が交流できる仕組みをつくる。
→老害ではなく高齢者は地域を守ってくれる人というように、見方を変える仕組みをつくる。 etc
現役世代は、おそらく仕事などで余裕がない人が多い。
であれば、仕事を終えた世代が助け合いに参画できる仕組みをつくることで、助け合いの輪を広めることはできます。
そしてそれが、高齢者の健康維持促進や心理的安心感に繋がり、社会保障費削減や困っている人の早期発見を促進することができると感じています。私はこのコロナ禍で二つ助けられました。
一つはハンカチを落としたら、すれ違ったベビーカーの母子にすぐ拾ってもらったこと。
一つは駅の階段で鍵を落としたら、真後ろの女性に直ぐに肩を叩かれ教えて貰ったこと。
相手との接触に勇気がいるこの状況下で、私はとても感動しました。まだまだ日本も捨てたものではありません。そんなに卑下しなさんな。