なぜ、社長の指示は「突然」降ってくるのか 人事が知るべき経営者のホンネとは?
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>筆者は、このようなギャップは、人事と経営者との「視点の違い」から生まれるものだと考えています。当たり前のことですが、経営者は「自分たちの組織がどうあるべきか」を常に考えています。現場の人事にはなかなか入ってこない情報を入手することもあるでしょう。また経営者は、組織の中で最も高い「経営視点」に立ち、日頃から経営のことを考えています。多くの経営者は仕事以外の時間にも、常に考えを巡らせているはずです。
これって、別に経営者と人事の関係だけの話じゃなく、普通の上司と部下の関係にも当てはまること。
上司が何をやっているのか見えない、なんてことをいう部下がたまにいますが、見えなくて当たり前だし、見えてはいけない。
もし部下から見えているとしたら、それは上司がダメ。
上司が情報を握って、部下に情報を下ろすな、とかいう訳ではありません。むしろ情報は常に何事もオープンである方が良い。
そういうことではなく、同じ物事に対して、部下とは異なる視点を持ってマネジメントするのが上司の役目なのだから、部下からすると上司の仕事が見えなかったり不可解なのは当然で、だからこそ上司は部下に説明すべきだし、部下は上司に尋ねるべき。雨は突然に降るか?
雷はいきなり落ちるか?
天気予報を見ていればある程度は予測がつくが、天気予報すら見ない人には「突然」に思えるし、
梅雨時に傘を持ち歩かない人は「備えが足りない」とも言えるのでは?
経営者は天候と同じと思えば良い。
どんなに天気予報を頼りにしようが、
天候の方が天気予報よりも正であり、
天気予報を見ているだけでは先回りできない。
普段から広範囲にアンテナを張り、感度を高めて観察することで、肌感覚で、雨が降ったり雷が落ちたりする気配を感じとる。
そのためには、人事部門や経営企画部門は社長の一挙手一投足から社長の思考や行動を読み取ることが求められる。
その上で、事前のアクションが必要。
記事中の3つのポイント。
(1)優先的に「経営者の困りごと」へ取り組む
普段から社長の良き相談相手やアドバイザー的な存在になり得ているか?社長の御用聞きになってないか?
(2)一般論ではなく「自社に合う」オリジナルアイデアを考える
業者丸投げの採用、業者丸投げの制度設計や研修ばかりやっているようでは、顔色を伺って予算取りし、「やりました」と実績アピールするのが関の山。
(3)経営者の期待値を「1ミリ」上回る
言われたことだけをやっているのでは足りない。
「経営的な視点」を持ち、経営者と同じように考え、社長のアイデアに少しエッセンスやスパイスを加えて「仕上げる」。
具体的な課題を与えられたら、オーダーを大きく上回るプランと少し上回るプランを出す。
そうすると、期待+アルファの案が通しやすくなるし、先々を見通してプランを考えていることも同時にアピールできる。
優れた経営者なら、すぐには実現不可能なアイディアでもその場で頭ごなしに否定せずに、頭の隅に留めておいて、「時が来たら」お呼びがかかるでしょう。まぁ、経営者は孤独なんですよ。
なんでもかんでもベラベラ喋るわけにもいかないのは当たり前。
だからこそ、経営者と社員は違うのですよね。
ただし、あるポジションの方であれば、経営課題を理解し解決策をこうじて行く中で、経営者の考えは読めてくると思いますよ。
経営者からみても参謀役は必要。
まぁ、あまりに突拍子もないことを言い出す経営者はテレビに影響され過ぎな方に多いですけどね。