石破氏、派閥会長辞任を表明 総裁選引責、菅首相に惨敗
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こうなると、石破氏の自民党内での立場はよくなるどころか、ますます厳しくなるのではないかと直感的には思います。一から道を再構築するのもなかなか難しく、今後、どのような行動をとるのか、何をどう説明するのか気になります。
石破さんの近くで長くウォッチしているヒトによると“バーンアウト”燃え尽きたということのようです。さらに言えば今後が見通せない「戦略なき選択」とも。
総裁選への出馬を表明した直後、世論の支持を想定して「全党員投票」を強く主張していました。しかしその後、党内での菅さんへの支持の広がりなどから、少しずつ言動も変わってきたようです。
象徴的なのが、自民党青年局・女性局が行った討論会での話。投票まで日数あったのですが、自分を歴史上の人物にたとえたら…の問いに「明智光秀」と答えました。当時もかなり話題になったと思いますが、その理由は詳しく話していません。この頃から先の見通しに“迷い”があったのではないかとの指摘もあります。
「明智光秀」は、未だわからない点も多く、歴史的に様々な評価がありますが、結果を踏まえて見える共通項は「評価されない」ということになるのでしょうか。
今後の派閥運営は、まだ討議中のようですが、総理・総裁を目指す政策集団としては極めて厳しい局面です。石破氏は21日のラジオ日本番組で、先の総裁選を振り返り「私の推薦人を巻き添えにしたかもしれないという責任感をすごく感じている」と語っていたといいます。やはり、これ以上、派閥のメンバーに冷遇の憂き目を負わせられないと判断したのでしょう。
今月上旬、毎日新聞のインタビューを受けた時は「願わくは、我に七難八苦を与えたまえ、と。そんな心境ですわなあ、ハハハ」と講談でおなじみ、戦国武将・山中鹿之介の名句を引いて話すなど元気そうだと伝えられていました。
私は頑張ってほしかったと思います。自民党が、かつてのような包容力のある政党にならないと、日本の民主主義は劣化する一方です。霞が関だけでなく民間企業も「強権政治」の対象となりつつある今、自民党が風通しのいい組織になることが肝要です。