コロナの影響で経営統合が白紙 日本触媒と三洋化成工業
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注目のコメント
うーん、残念。
ストラクチャーとして持株会者下の共同株式移転で、その比率は合意後も協議中だった。株価について過去1年くらいの上限から現在までの推移は、日本触媒7000円→5500円、三洋化成5500円→4500円ほど。
統合が出来ていれば、長期的にはSAPプレイヤーの集約や、機能性化学の大きいプレイヤーとなった。日本触媒はアクリル酸など原材料からより広くバリューチェーンを構えているし、三洋化成はニッチな製品を多く持っている(日本触媒もだが)。
リリース:https://www.shokubai.co.jp/ja/news/file.cgi?file=file1_0433.pdf
今後の日本触媒方針:https://www.shokubai.co.jp/ja/news/file.cgi?file=file1_0434.pdf
合意時リリース:https://www.shokubai.co.jp/ja/news/file.cgi?file=file1_0354.pdf戦略的に考えれば、事業環境が苦しくなるほど経営統合を急いだほうがいいと思いますが、事業環境変化を企業価値評価に織り込んだ結果、株式移転比率の折り合いがつかなくなったということでしょう。
おそらく三洋化成工業の業績が悪化しているのではと推察されますが、ここで統合を避けた結果、最終的にファンドに買い叩かれて大変な思いをする可能性もありますし、ここで苦しい思いをしてでも何とか立ち直って欲しいなと思います。