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1969年創業の洋菓子会社。「アンリ・シャルパンティエ」「シーキューブ」の2大ブランドを掲げ全国の百貨店を中心に店舗展開。路面店や法人向けサービス、海外店舗など販売チャネルを拡大。
業種
菓子
業績
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エッセンシャルではないと思われる商品も時と場合によっては、価値あるものになる。
コロナショック下でも、「医療従事者への差し入れ」や「デリバリー対応の開始」等、出来ることに注力した結果が四半期黒字化なのであろう。
外部環境の変化に臆さず、自信の変化が及ぶ範囲でできることをする大切さを教えてくれる。
これは日本産農産物の輸出についてもいえることで、ホクトのきのこのような、技術を集約した工業生産は広く流通していますが、農協が日本の果物や野菜を輸出しようとしても、りんごなどを除けば、継続して黒字を出した例は少ないと思います。
自動車メーカーが系列と共に護送船団で進出していくような機械製造業とは違い、小規模な食品メーカーが単独で外国に乗り込むのは、リスクも手間も非常に大きいことは想像できます。日系百貨店やイオンと共に進出する例もありますが、日系百貨店自体が苦戦しています。
日本の生菓子メーカーで東南アジアに進出拡大を試みているところというと、他にはシャトレーゼが目立ちます。シャトレーゼの場合、冷凍技術に注力して、日本の自社工場で製造、輸出することで、海外展開の課題を解決しています。現地生産となると、原材料の調達を含め、品質の確保には多くの課題があるでしょう。
東南アジアでは、生クリームを使った生菓子、は日本に比べれば全然普及していないと思います。バタークリームも多いし、チーズケーキやチョコレートケーキはあっても、生クリームのショートケーキはそれほど見かけません。日本で慣れていると、断然生クリームを選びますが、これは、まず生クリームに慣れてもらって、そちらの方がおいしい、という感覚から広まって行かないと売れないでしょう。日本の商品は高品質だから海外に持っていきさえすれば売れる、などというわけではないことは、特に食品だとハッキリしているように見受けられます。
コロナ禍という逆風のなか、どのように四半期黒字を達成したのか。日本で感じていた違和感が現地で可視化される様子や、日本のやり方を押しつけずに現地の嗜好や習慣に合わせて柔軟に経営すること、ファミリービジネスだからこその強みなど、興味深い話題が盛りだくさんでした。
サービス業でシンガポールに進出してくる方たちは、シンガポールは富裕層が多いイメージがあるので、富裕層をペルソナに立ててしまいがちです。飲食などでは富裕層も普通の人も食事量・回数は変わらないので母数の多い普通の人をペルソナに立てたほうが成功確率が高いと思います。
駐在員も表面的な所得は高いのですが、それは家賃補助や教育費補助が大きく、実際に彼らが使えるお金はさほど大きくないです。一方で、HDBに家族で住んでいるシンガポール人は、家賃負担が少ないのでスペンディングパワーがあります。
私が経営しているエステでは、シンガポール華人の客単価は日本人のそれの2倍超です。エステだと女性が対象となりますが、日本人女性は駐在員の奥様で働いていない方が多い一方で、ローカル女性は子育て世代もフルタイムで働いているので自分で自由に使えるお金があるからだと思います。
話を戻すとデンプシーの1号店はとても素敵なお店でしたが、公共交通機関がない場所なので不便だったし、いいお値段だったと記憶しています。回転率も低かったのではないでしょうか。人通りの多いタンジョンパーガーやサマセットに出店されてからはお店の前を通る機会が増えたので自然と立ち寄る機会が増えました。
『風邪を引いたりしたときに取れるメディカルリーブ(病気休暇)でも、自分の代理を見つければ皆勤手当の権利を維持できることにしました。
日本の価値観を持ち込むのではなく、こちらの人たちの考え方をくみ取りながら労働環境を整えることが大切だと実感しています。』
ローカルの事情に合わせて社内ルールを整える等、改善活動を継続していることが素晴らしい会社だと思いました。
子供さんも連れての赴任ということで、現地の人たちもその意気込みを感じているのでしょう。
和菓子は一子相伝のファミリービジネスですが、洋菓子も同じようにファミリービジネスが多い。
そういう意味ではデンプシーヒルで欧米人に売れないのもわかる気がします。
シンガポールは税金が安いのでやっぱり桁違いの富裕層も多いですよね。
そんなことを改めて考えさせてくれた記事でした。
日本製造で輸出した場合、
①現地での売価が高くなり、日常的に食べてもらえる価格帯に入ってこない
②破損リスク、消費期限の問題で扱いにくい
③利益率が化粧品などに比べると薄利
といった感じで、なかなかうまくハマらないことが多かったですが、成功事例はちょこちょこ出てきています。しっかりと商品をローカライズすること、スイーツは特に流行り廃りが早いので、長く買ってもらうための施策をしっかりしていけば、化粧品やアパレル以上に売れるはずなので、ぜひ日本のメーカーさんにはチャレンジしていただきたいですね!
中国だとミレービスケットが売れに売れていて、中国の模倣品も数え切れないほど出てきています。笑
シンガポールは、日本よりもコロナ禍での外出規制は厳しく、食品製造販売業界には特に厳しい状況だったと思います。精神論的ではありますが、そうした厳しい状況の中でも、諦めない意思を持ち、現場のデータを直視し、スピーディーに施策をトライアンドエラーし、やり抜くことが重要であると伝わってきました。