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過去の極端な気象現象は温暖化の影響だったのかどうかを検証することをイベント・アトリビューションといい、いくつかの事例で温暖化の影響はあったorなかったという結果が出ています。異常気象が起きると、すぐにそのニュースでは温暖化との関連についてほのめかしたコメントがつきますが、これらはあくまで推測の域でした。しかし、この報道発表は、そのような推測がより確実な裏付けを得られたというニュースですね。
すでに2018年の西日本豪雨の後に発生した猛暑については、温暖化の影響がなければ100万年に1回のレベルでしか発生しなかったものであるということが示されていますが、今回もそのように、温暖化環境と非温暖化環境をそれぞれ再現した数千年分の気候モデルの結果を分析して、温暖化による影響を正確に取り出そうという試みの一つです。
雨量については気温のように単純な物理量ではなく、水蒸気が固まって地表に落ちてくるという物理過程を正確に表現できるか否かという要素が入ってきますので、元となる気候モデルそのものの評価は外せないのですが、今回はそれをどこまで調べたのかは気になるところです。しかしとりあえず雨量についても温暖化による影響を評価する手法をいったん開発したというところに本研究の意味があるように思いますし、案の定温暖化により集中豪雨の発生確率は高まるという結果が得られました。

2020年も多くの豪雨災害が発生しましたが、今後も集中豪雨は発生するものとして治水対策や防災計画を大きく見直す必要がありますし、昨今の温暖化により「昔は大丈夫だった」という知識が通用しなくなってきていることを良く自覚する必要があるでしょう。
ルーレットに当たる確率と、それが大儲けのジャックポットとなる確率の違いを分けて考えると、前者は一定確率、後者は客の量に相関。豪雨の原因は一定確率、豪雨となるのは大気中の水蒸気量。(大気中の水蒸気量は海水温度、海水温度はCO2濃度)
地球温暖化に関係する欧米のイベントアトリビューション研究では、多くの研究機関が独立にシミュレーションを行い、カリフォルニアの熱波などについて、温暖化の影響か、それとも気圧配置などの影響の方が大きいのか、科学者の間で大きな議論になっている。

日本の場合、気象研究所のモデルひとつしかない。本当は多くの独立したモデルで検証するのが大事なんですけれどね。