NY株反発、113ドル高 米経済対策の合意期待
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米国株式相場は反発。過去数週間、材料難の中、同じネタで市場が振り回されている感が満載の相場模様です。
昨日は、トランプ米大統領が、新型コロナウイルス経済対策をめぐる野党民主党との協議で「民主党より大きなものを望んでいる」と、民主党が主張する2兆2000億ドルを超える支援策を容認する考えを改めて表明しました。
今だに5000億ドルを主張して居て大型経済対策に反対している与党共和党が同意するとも強調し、法案可決への期待が広がりました。
メドウズ米大統領首席補佐官は「ペロシ米下院議長とムニューシン米財務長官の協議は終了し、順調な前進している。明日午後に再度協議する。全員が週末まで合意のため努力を施し、明日21日の協議進展を予想している。」と言及しました。
株式市場は流石に、数週間前のような大きな上下動をする程反応しなくなっているのが実情です。市場は追加経済対策が実行されるのは時間の問題で、それが実行されれば、市場の予想よりも早く米国経済が新たなビジネスサイクルに入ると見ているようです。
企業決算に関して、S&P500の内66社の第3・四半期決算が発表されましたが、86.4%の企業が予想よりも好決算になっています。こちらは相場に影響をそれほど与えているようには見えません。
また、別件ですが、米国司法省がGoogleを独占禁止法違反の疑いで提訴しました。もうすでに数十億ドルもの資金をインフラ、人工頭脳、ソフトウェア、技術、そして人財に投資してしまっているので、後追い的に規制しても「時すでに遅し」であり、株式市場はそれを理解しているので、相場に影響を与えませんでした。
このまま11/3の選挙に突入しますと、オクトーバーサプライズはトランプ大統領の新型コロナウイルス感染だけとなるのか、追加経済政策が予想に反して選挙前に合意するのかになりそうです。
メインストリームメディアではバイデン候補がかなり優勢である報道をしていますが、さて蓋を開けたらどうなることやら。2016年の大統領選挙の再来となるのか?グローバリスト主導の新政権が生まれるのか?世界に大きな変化をもたらす可能性があるイベントがまさに直ぐそこにきているが故の嵐の静けさを米国株式市場は表現しているのかも知れません。