経済効率化を目指さない生き方へ。スマートシティに宿る「人間の可能性」【The UPDATE特別版ダイジェスト】
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スマートシティの本質は「住民一人一人のアップデート」です。
1)家計において収入を増やし、無駄な支出を減らします。
2)人生将来計画に立てるに当たって必要な情報や教育、
アドバイスが得られるようにします。
3)合計特殊出生率を2以上にする為、必要な支援を行います。
4)住民全員を町内会会員とみなし、あらゆるセーフィティネットの
対象者とします。 住民はその恩恵を受ける権利と義務のバランスを
自らの意思で決定できます。
これらを実現する為に必要なのはITインフラ・意思決定機関・お金・企業との契約等々です。
1)町の防犯・防災の為にプライバシーとのバランスを取った、
監視カメラを含むインフラ。
2)住民一人一人のITスキルや「他者との距離感」を尊重した
相互ネットワークシステム。
3)「子は町の宝。町の未来」と捉え、育児や教育は住民全員が
セーフティネットとなる。
4)町のGDPの上げる為に住民全員が知恵を絞る。
5)住民努力で上がった町の価値の恩恵は全て住民に還元される。
6)町の未来予想図を住民全員で共有し、全員が常に議論する。
7)町が企業と契約し、企業が提供する物に支出するのではなく、
企業に提供する物の対価として収入を得る。
7)上記全ての施策費用を住民に強制徴収しない。
8)上記全てをボランティアに頼らない。
私は福岡市中央区薬院にある分譲マンションの常任理事です。
理事長も副理事長も監査も会計も勤めました。
ここではっきり申し上げますが、分譲マンションでは住民の多様化は害悪でしかありません。むしろ住民全員のライフステージが均一である方がその管理組合の総意は正しい物が健全に得られます。
町もある意味似たところがあり、町(人口5千人程度以下)の「目標・看板」は、住民の価値観が均一である方が、それに向かって住民のベクトルが一致します。
町の多様性については年齢層と男女比がバランス良く在住し、個人や家庭の多様性を互いに認めることで解決します(ここでも価値観の均一性がプラスに働きます)。
そして町ごとに「目標・看板」を住民自身が決めることで、その「目標・看板」は少しずつ違ったものになり、町の集合体(より大きい自治会・区・村・市)の多様性が担保され、社会貢献の意思・行動をする限り、行き場が無くなることはありません。
注目のコメント
各方面からの専門家のご意見、示唆に富んでいます。私はSPEEDAでスマートシティについてのレポートを2本書いています(お勤め先でご契約されている方はSPEEDAにログイン後に検索窓でスマートシティと検索して頂くとヒットします)。
スマートシティはいきなり何かが変わるのではなく、よほどの予算のあるプロジェクトではないかぎりは、やれることろからやっていく実行力とちょっとした工夫の積み重ねだと思います。兵庫県加古川市は日本では地に足に付いたスマートシティのプロジェクトとして評価されていますし、内容も、一つ一つ丁寧に積み重ねて、「日常のちょっと便利」の集合体になる方向に向かっています。
加古川市はすでにある都市をどう変えていくかという「既存都市改修型」のパターン。性質はことなるものの、会津若松市の事例もユニークに進展しています。ストックホルムやバルセロナなどの欧州のスマートシティプロジェクトもこちらに該当します。スマートネーションを標榜するシンガポールは、この2つの要素が混在しています(スマートグリッドは重要であるものの、あまりにスマートグリッド中心に考えるのは少々違うと思っています)
一方で、新興国や先進国の一部では、新たな都市を造り、時代に応じたテクノロジーやライフスタイルをいきなり入れていくという「新規都市造成型」のプロジェクトがあります。こちらは、上手くいくかは未知数なものがすくなくありません。人が自然と集まる場所というのは集まる理由があります。あつまっていないところに街を作り、ここに住んで下さいという方法が上手くいくかどうか。
また、スマートシティでなぜかあまり議論されないのが教育です。まだ子供の教育はリモートで万能にやることは事情に難しいです。とすると、教育機関があるかどうかは非常に重要な要素になります。すくなくとも大学進学が可能で、かつ一定以上の大学に進学ができる水準の教育を提供する中学や高校がなければ定住化が進みにくいと思われます。東京のような大都市は別として、そうでない都市は(特に新規都市造成型のスマートシティ)、人がある程度定住してエコシステムや文化を創り上げなければ、街の魂が育ちません。想定していたものとは全く違う展開になり非常に興奮しました。人間が幸せだと感じるためにはどんな街にしていくべきか。異なる領域でご活躍されるプロフェッショナル達が考える理想の街づくりとは。合わせて本編もお楽しみください!
「スマートシティ化で最も重要なのは、リベラルアーツ」
林さんの「スマートシティ化によって、人間がバカになるのでは?」という問いかけに始まり、世界的な建築家である隈さんが「自分の仕事の限界を感じる」とこぼし、葉村さんが「人間主体の都市へのシフト」を語る。そして、冒頭に書いた栗山さんの一言。
ぜんっぜん中国とかアメリカの話が出てこないまま番組が終わって、正直なところ少し慌てました。論客の方々との視座が違いすぎて…笑 テクノロジー起点で考えていた自分にとって、大変に刺激を受けた1時間でした。
ぜひとも議論の一部始終をお楽しみいただきたい番組から、パンチラインだけギュギュギュとテキストでもお届けします!