大学入学共通テストの再編案 「情報」新設へ 2025年から
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これは「情報」を強化する契機になりそうです。ただし大きな懸念があります。現在の「情報」は高校3年間で2単位ないしは4単位。(多くの学校は2単位で設定しているかと思います)新学習指導要領でも標準単位数は変わりませんが、4単位では入試対応は厳しいと考えられ、その場合授業時間数を増やす必要が生じます。
問題はギチギチに組まれている時間割のどこに組み込むのか、ということです。共通テストは5教科から6教科へと増やすだけで良いですが、生徒の時間は有限。増やす分、何かを削らなくてはなりません。
そうした全体バランスを考えないと、結局プログラミングの面白さやワクワクが失われた詰め込み教育になりかねません。プログラミングは学びのワクワクを得られる貴重なものでもあるので、その特性が活きる設計が必要です。情報の共通試験への導入が正式に決まりました。2022年からの学習指導要領では情報1でプログラミングが必修となるため、ここまでは既定路線であり、この時代に必要な知識スキルを考えれば当然のことです。
ただし、以下の部分は驚きました。
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「情報」の試験には、パソコンやタブレットを活用することが適当としつつ、現状では、▽端末など全国的に均質な受験環境の確保が難しいこと、▽機械的なトラブルを完全に排除できないことなど公平性の観点から見送られ、マークシート式で出題するとしています。
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2025年の近未来にプログラミングの試験を紙で実施するというのは低すぎる目標設定です。5年後ですよ?
そして、アンプラグドのプログラミングの試験は出題範囲や出題形式が自ずと限られます。情報1の履修内容からも乖離や偏りが出るはずで、共通テストの存在意義からしてもおかしな判断です。
受験改革が後手後手では教育はなかなか変わっていきません。コンピュータを使ったテスト(CBT)での1日も早い実施を願います。少なくとも情報は。教科に「情報」が加わるのは良いですね。
しかし、骨抜きの意味のない試験にならなければ良いと思います。
英語がスピキング、とライティングを加えた試験になる直前で変更されました。
情報の試験もコンピューターを使わずマークシートで出題するのでは意味がない気がします。