290席に乗客2人それでも格安航空が仕掛ける反転攻勢
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無理やり飲食業界で例えるなら、緊急事態宣言発表下における、いわゆる外食レストランが大手レガシーキャリア、駅前にある唐揚げなどのテイクアウト専門店がLCCに相当します。いまは緊急事態なのでどちらも営業が大きく制限されて業績は悪いですが、緊急事態が解除されたら、業績の回復はどちらが上かというのは皆さんご存知の通りです。
ビジネス需要はコロナが収束したからといっても、すでにリモート会議などに取って代わられてしまっており回復は鈍いとみられていますが、観光需要は比較的早期に回復するとみられており、確かに今この瞬間だけを見ればなぜ赤字になっている店舗を閉鎖しないのかと思うようなものですが、それでは将来の大きなチャンスを失ってしまうという読みがあるからです。
いまヨーロッパを中心に感染が再び拡大しており予断を許しませんが、東アジアでは比較的落ち着いている国が多くなっています。現在は往来にPCRの陰性証明や14日間の隔離を義務付けている場合が多いですが、これを唾液等による比較的簡単な抗原検査に切り替え、隔離もある程度緩和できれば国家間の往来も徐々に回復するものとみられています。
なんとか回復まで会社を持続させ、往来する人々の足となるべく努力し続けていきたいところです。人の心理というのは、経済合理性だけで動くものではない…訳です。それは、Go to eat が始まり活況な飲食店を見れば良く分かります。
航空需要の回復のシナリオはまだ読みきれませんが、コロナ感染の恐怖が一定レベルを下回ると、ここにインバウンド需要がなければ成立しない経済界からの要請が一気に高まり、そうなると、今まで海外旅行を我慢させられて来た人々の旅行熱が一気に高まることは予測出来ます。
その時は、観光需要は比較的早期に回復するというより、観光需要は一気に高まることが予想されるのではないでしょうか?
その時、富裕層にはビジネスクラスを使った優雅な旅を、庶民にはLCCを使ったコスパが高い旅を提供するという2つの需要に応える機会があるのかも知れません。明らかに採算が取れないフライトを始めることが、新路線展開への準備に繋がるという理屈がよくわからない。
親会社の支援があるからと言って、利益になるのか不明な理由でフライトを再開するのは良くない。