IT人材白書2020で判明、DXで成果を出した企業の特徴
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■国内DXの現状と成功している企業の特徴
<要約>
①全社もしくは部署レベルで戦略的にDXを推進していると回答した企業は全体の76%
②ただしその大半が生産性の向上や既存サービスの高付加価値化など既存ビジネスの延長でしかない。
③新事業の創出や事業の根本改革を伴うDXでは「成果なし」と回答した企業が多い。
④「成果あり」と回答した企業の特徴は企業文化・風土として「意思決定スピード」「リスクを取りチャレンジ」「仕事を楽しむ」などの項目をカルチャーとして導入している。
⑤IT人材比率/日本:ベンダー72%ユーザー企業28%に対し、米国:ベンダー35%ユーザー企業65%
⑥DXの成功には「システム思考」「デザイン思考」が必要でITベンターもユーザー視点が強く求められる。
<コメント>
良い土でしか、良いものは育たないとはよく言ったもので、経営方針・風土がいかに重要化がわかる。
時代の流れに乗り、とりあえずDX推進していくというスタンスも良いと思うが、何が本質かを常に見極めながら意思決定していくことが肝。目先の課題にとらわれず、俯瞰した視点を持てるようしていきたい。
「デザインする力」は今後数年でトレンドになりそうな気がする。採用要件でもデザイン力(今だとUI/UXだと思うが)をより因数分解され定義されていくと考える。"現時点では既存ビジネスの延長線上の取り組みが中心" な企業のDXはの取組をIT白書から読み解く。ITの企画設計を内製化することが一つのポイントではありますね。
東芝の福本さんの解説記事。まさしくその通りですね。
多くの大企業では、DX人材と言っても、やはりDXの企画・運営ができる人材を求めている節があります。実装・実行の部分は外部ベンダーやその分野に強いコンサルを使えばよいという考えが良く見られます。
ある意味、これは大企業が財政面で余裕があったからだと思いますが、今回のコロナ禍で外部委託ばかりに頼ってられない企業も増えているでしょう。
コロナ禍によるビジネス縮小で生まれた余剰人材のリスキルといった文脈も含め、企業は改めて自社でどのようにIT人材を育成するのかを考える時期に来ているだと思います。