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当方、男のひとり親でおそらくワンオペワーキングマザーと同じことをしているので、「男性は~」という話からは外れることが多いです。ワーキングファザー(これはあまり使われない言葉ですが)は少数なのかもしれません。しかし、少数を無視されているかのような言説は取り残されているような感覚にも陥り、モヤモヤするのです。
「育児がなければもっと」というのは、仕事も子育ても真剣に取り組む親としてのあるあるで、かつてはよく感じていました。
しかし、ほぼ共働きな夫婦ですが、平日は妻に、休日は私がと、育児を分け合いながら、真剣に8年ほど取り組む中で、育児を通して、一人の社会人としての学びもまた多いことを実感しています。
育児としての家庭は、決して独立しているものではなく、周り巡って仕事に重なってくることが多いという感覚です。育児をがんばれば、そこで学び、気づきを得て、人として成長し、仕事にも好循環が生まれていると感じられたとき、私自身の葛藤はいつしかなくなり、とても前向きに取り組めるようになりました。
クリアになった発見はぜひ考えを深めてパートナーとも共有するべきです。会社でも家庭でも自分の考えを声にしなければ齟齬が生まれます。
自分の時間がなくなると焦る気持ちも分かりますが、子どもと一緒に生きている以上はそのための時間を割かなければならないのは必然です。「特権」という言葉で表現されていましたが、それは「勘違い」に他なりません。
本当に時間の使い方に無駄がないのか、改めてよくよく考えれば意外と捻出できるものです。加えて、可能な限り時間の使い方を濃くしていくことで、何とかなると考えて実践しています。
全体値として、男性の家事育児の時間は圧倒的に女性より少ないです。結婚して子供がいても旦那さんより稼ぐ女性もいっぱいいますし、専業主婦の女性もいっぱいいます。一般的に女性が稼げば稼ぐほど、男性の家事育児時間は増えます。同じイクメンでも家庭の事情が皆異なるから、一括りにできないわけです。
もちろん仕事の事情もN1で一人ひとり異なります。早く帰れる会社もあれば、勤怠切ってからが仕事の始まりの会社もあります。家族の中でたった1人の旦那でお父さんであり、仕事の中でもたった1人の担当者だったりするわけです。
N1の話になると自分も他人も特別って結論になりがちだし、非難や言い訳になることも多い。だから全体値と個人体験を丁寧に分けながら同期させて考える事が大切。
男性も育児に参加して、育児の愚痴を吐露できる場所があれば良いと思いますが。
「「考えなくて済む」ことが「特権」」