旧小学校を一流ホテルに再生
日本経済新聞
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素晴らしい事例です。美しい校舎建築の保存活用。
RCの学校建築リノベでは、オフィスとして活用するなら設備的にも法的にもハードルは低いのですが、ホテルや商業施設・その他公共施設として転用する場合は、設備や法的なハードルが格段に高くなります。要は大幅にコストアップします。マーケットの強い立地なら建替えた方が利益がでやすく、マーケットの弱い立地なら高いコストをかけても床面積を埋められないリスクが大きくなってしまう、というマーケット的な難しさがついて回ります。
こちらの事例では、本来建替えた方が事業的には良かったでしょうが、あえて一部を既存活用されており、背後に高層棟を新築(事業的には新築部分で賄うのかと)。これができる背景は、四条河原町という超一級かつ競争の激しいホテル立地。ホテルとしての差別化も強烈に求められるからこそ、既存の美しい校舎の利活用につながったと考えています。
渋谷区や豊島区の庁舎建替えのように民間が自治体から定期借地権を購入し、その金額で自治体が建設するスキームと似てそうです。ただ金額が約1億6,000万円とのことで、新築棟含めた建設コストは到底賄えなさそうなので、おそらく既存部分のみ行政の所有とし、新築部分は民間所有とするようなスキームでしょうか…?スキームで何かしらの相当な工夫がされていそうな事例です。