米株3日続落、景気回復失速に懸念 失業保険申請が予想外の増加
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米国株式相場は、続落。ダウ工業株30種平均は前日終値比19.80ドル安の2万8494.20ドルで終了し、ナスダック総合指数は54.86ポイント安の1万1713.87で引けました。
ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比417万株減の7億9801万株と引き続き夏枯れ相場並みに薄商いな1日でした。
米国株式市場は寄り付き直後はダウが332ドル安まで売り込まれました。主な理由は:
(1) 英国、フランス、ドイツといった欧州の主要国で感染第2波が拡大しており、感染者は過去最多に膨らんでいる状況下で、各国政府が再び活動制限導入を発表し始めたこと。ドイツは否定していますが、都市封鎖措置の可能性も払拭できない状況にあります。
(2) 米与野党の追加対策協議は年内の合意成立への期待が後退しており、少なくとも大統領選までの合意への期待はほぼ無くなったという見方が多数意見となりつつあること。
(3) 週間の新規失業保険申請件数が89万8000件と前週から増加し、市場予想(82万5000件)をも上回ったこと。
(4) 米ニューヨーク連邦準備銀行が朝方発表した10月のニューヨーク州製造業景況指数は4カ月連続プラスを維持しているものの、前月の17.0から低下し、市場予想(15.0)を下回った10.5になったこと。
ところが、その後は、好決算だった金融株が牽引役となり、じりじり上げ、小幅続落レベルまで戻した格好となりました。とは言え、米大手金融の決算内容自体は悪くはないものの反応は鈍く、今後、決算が本格化して来ますが、大統領選を控える中で、市場の反応は鈍いのではないかと思われます。
相場は全体的には楽観的で、下値では押し目買い意欲もあるようで、投資家のリスク許容度が完全に喪失しているようには見受けられないですが、11月3日の米大統領選までは様子見スタンスなのは変わらないようです。新規の失業保険申請(1週間分)が約90万件は、さらっと言って終わりという数では無い気がする…