部品加工の受発注サービス続々、手つかずだった領域にDXの波
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日本の製造業における中小企業の割合は99.5%であり、こういった製造業のDX化の対象の多くは中小製造業になるかと思います。課題感としても中小製造業の生産性の低さ(大企業製造業の1,403万円/人に対し、556万円/人と大企業の約40%程度)は大きく、デジタルを活用した高度化が期待される領域でもあります。
製造業のデジタル化というと、IoT、スマートファクトリー、デジタルツインのようなバズワードが思い浮かびますが、中小製造業の実態を踏まえると、一足飛びにそのようなデジタル化を進めるのは困難です。
工場の現場では、生産計画が紙やホワイトボードで管理されていたり、見積もりのやり取りが紙やFAXで行われていたり、支払いも手形などの商慣習が根強く存在します。そのような現状の中にいきなり「スマートファクトリー」のようなビジョンを掲げても、多くの中小企業の方々は戸惑ってしまうのではないでしょうか。
本記事にあるような、「受発注のマッチング」をトリガーとして、受発注業務やそれに付随する事務手続き、出入金などがデジタル化されていくのであれば、中小製造業の方々にとっても受け入れやすく、メリットが大きいように感じます。
プラットフォーマーの企業は収集したデータを活用した様々なサービス(繁忙期の分析によるWFMや、ニーズが高い製品の明確化、受注予測など)を、中小製造業を取り巻くステークホルダーへの提供も想定しながら提供していくでしょうから、よりDXの推進が期待されます。
中小企業庁でも「中小企業デジタル化応援隊事業」を開始するなど様々な取組みを行っています(今回のコロナの影響によりリモートワークやECの活用が急務となった背景もあり)。官からの支援のみならず、こういった民間企業発信での中小企業支援も、きちんと事業としてサスティナブルに行われていくことが重要かと思います。スタートアップ領域だとCADDiが注目されるが、しっかりとミスミもMeviyでやっている。まだサービスの特徴や使い勝手の違いまで理解できていないが、ミスミのトラックレコードは強い。
多くのサービスが出てきて、競争しながら市場が成長していくことは、ユーザー観点ではメリットしかない(当事者としては特に大企業との戦いは簡単ではないが…)。
CADDiについては、下記のNP編集部の記事がオススメ
https://newspicks.com/news/3618203
一方、ミスミのMeviyはここらへんでPickしてきた。
https://newspicks.com/news/3743597
https://newspicks.com/news/4308659
https://newspicks.com/news/4565495本来デジタルでの受発注は、中小企業にとって
チャンスなのだと思います。
受注よりも、発注側の大企業が3次元データで
発注しないもしくは出来ない事の方が問題
だったのだと思っています。