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ただでさえ辛い不妊治療をしている女性としては、その上に高額な負担を強いられるのは二重苦みたいなもの。
海外と比べて安いも事実ですが、政府に少子化問題を解決させたい気持ちがあるのなら1日でも早く成立施行してほしいです。
今治療が3年目に突入する私たち夫婦としては本当に嬉しい事です。
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【無料公開します】11:15 本記事の社会性を踏まえて、こちらの記事をすべての読者に無料公開することにいたしました。

今回の法案が、日本の不妊治療を“近代化”するプラットフォームになることを期待しています。
まず大前提として、ここでいう『グレーゾーン』というのは、第三者からの卵子・精子提供についてであって、
世の中の不妊治療全般が、法的にグレー、というわけではありません。

そして、卵子・精子提供も、法的にグレー(違法かもしれない)なのではなく、法律がないだけです。

『本当は、不妊治療を受けなくて済む人を増やしたい。』

これが産婦人科医としても最も願うところです。
とはいえ、やむを得ない事情で不妊治療が、しかも卵子・精子提供が必要な方もいらっしゃいます。
産まれてくる子にも影響する話なので、しっかり法整備されることを願います。

今回の話と、不妊治療が高額である話は別問題ですが、
少し触れておきますと、
不妊治療は現状自費診療のため全額自己負担です。
病院が法外な価格設定をしているわけではなく、
保険診療が3割負担であることがとても恵まれているわけです。

そして、体外受精というのは、命のもとである卵子と精子を体外で受精させて、受精卵を凍結保存したりするわけです。
そこには細心の注意と管理が必要です。命を預かっているのですから。

低コストでできることではありません。

そこにもさらなる助成か保険適応を、という話がでていますが、
たとえ自己負担が減ったとしても、不妊治療をせずにすむにこしたことはありません。

なによりも、若いうちに、なるべく不妊治療をせずに、妊娠出産できる社会を目指したいですね。
20年来の懸案だった不妊治療に関する法案が、ついに国会に提出される見通しになりました。法案の取りまとめ役となった野田聖子・衆議院議員が単独インタビューに応じ、法案の概要と背景を明かしました。
法案の最大のポイントは、第三者からの精子・卵子提供による妊娠・出産について、提供を受けた夫婦が子の親であることが明記されていることです。

追記)前職でも取材していた生殖補助医療の法整備問題。ずっと放置されていた問題がやっと動き出しそうで、個人的にも感慨深いです。
ただ、20年の間に海外では子供の「出自を知る権利」についての議論も大きく進展し、ゲノム解析の普及に伴って、精子・卵子のドナー探し、生物学的なきょうだい探しも進んでいます。

今回の法案には、出自を知る権利は盛り込まれていませんが、附帯決議の中で、関連事項を検討していくことが書かれています。

先行する現実についても今後、取材していきますので、ぜひご注目ください。
・治療費に関する説明がほとんどない状態で進められ、請求書を見て「40万円?!」と驚く
・「この注射、打っときましょうか?」と軽く提案されるが、それも3万円だったりする
・「顕微授精と振りかけ受精、どっちにしますか?」と選択を迫られても、それぞれのメリデメも金額も分からず、説明不足のまま進められる
・それぞれの治療を選択した際の効果について、「率としてどれくらい上がるのか」などは示されないし、聞いても教えてくれない。「2%程度なのか30%上がるのか、そういう桁の感覚だけでも教えてくれないと適切な判断ができない」と伝えてやっと「数%です」と教えてくれる。
・転院の際に紹介状を書いてもらうもカルテの共有はあまりされないのか、「当院で不妊治療をする場合、最初に感染症などの検査が必要です」→トータル10万円、前の病院でも同じ検査したんやからカルテ共有してほしい

など、不妊治療の愚痴は死ぬほど聞きます。
なんだか浮世離れ感はありますよね。

悪徳な就活ビジネスが儲かるのは「就職できなかったらどうしよう」という不安につけこむビジネスだからです。不妊治療も「今回できなかったら、また少し高齢になる」「今回60万円払うんだから、確率を高めるためにこの注射する?ダメだったら来月また60万円だし、少しでも確率を高めた方が、、、」など、不安と恐怖心があるから、患者側も冷静な判断がしづらい領域なのだと思います。

記事には「これまで無関心によって進められてこなかった」とあります。
関心が集まって、必要な対策が行われていくことを願います。
なんと。街で見かける「不妊治療」を掲げる多々なクリニックは、法的には「グレーゾーン」だったんですね。

海外では適応済のLGBTや独身女性への適用はまだ先とのことですが、法案を皮切りに国自体が不妊治療について理解を深めてほしいと思います。

>『そうすると、自民党の議員たちに「お前はセックスの仕方も知らないのか」「俺が教えてやろうか」と平気で言われることもありました。』

男性議員のモラルを疑う発言。年齢や男性が多い中自分ごとにできないこともあるでしょうが、この配慮は今できなかったらアウト。

残念ながらまだ年齢性別にバランスのとれた国会ではないので、若者が政治に関心を持つことの重要性を感じます。
『そうすると、自民党の議員たちに「お前はセックスの仕方も知らないのか」「俺が教えてやろうか」と平気で言われることもありました。』

怒りを覚える発言。そして当事者である方・世代が、国会という意思決定の場にいる重要性を痛烈に感じる。
過去の話ではあろうが、当時から議員をされている方は今も多い。こういう発言がでる空気があったことを猛省してほしいし、根絶してほしい。
そして、若年層は、自分たち世代の代理人が国会に少ないという現状をもっと真剣に考えないといけない発言だとも思う。上記のような思考がいるから、自分たちの世代の声が人口構成比に対して国会という意思決定の場で小さくなるし、シルバー政治になる。
世代間含め対立を煽る意図は全くないし、価値観も基本的には多様な方がいい。でも価値観が全く違うし社会全般として受け入れるべき発言ではないと感じるし、数の力によって「こういう発言は不適切で自分にしっぺ返しが来る」と思わせることは必要だと思う。そうしないと、社会は変わらない。
野田聖子さんが、本格的に”再始動”してきた、という印象があります。

【再追記】
本日、自民党内で動きがありました。

TBS_NEWS
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4102982.html?from_newsapl
日本は不妊治療が盛んと言われていますが、法整備がなされていませんでした。

出自を知る権利、民間の精子バンクなどの利用など、まだまだ議論の余地はありますが、それでも全くなかったところに、新しく法律ができるのは大きな一歩だと思います。

もし成立したら、附帯決議の議論がどう展開していくのかも、注目していきたいです。
やはり議員自身が当事者であると、リアリティを持って進められる。

「2年前から、当時の野党の代表として当時、立憲民主党、国民党にお声がけして、これは政争ものではなく、一律全ての人に幸せをもたらすものなので一緒にやりませんか、とお願いをして、2年間勉強会をしてきた。」

こちらが本来のあるべき政治のあり方ではないかと。強引に通す与党、何でも反対する野党では、幸せは一部にしかもたらせられません。これからの課題もありますが、まずは一歩目の法案を成立させてほしいです。


追記:
「自民党の議員たちに「お前はセックスの仕方も知らないのか」「俺が教えてやろうか」と平気で言われることもありました。」

これが我々国民の代表なのですよね。こうした発言、考え方をする人たちが、この国の少子化対策を立てているわけです。この人達に日本の未来を託していると思うと、朝から何とも言えない気持ちになりました。
制度としても。ジェンダー間の話のにしても示唆のある記事。同時に河合薫さんの不眠治療に関する本もおすすめします。諸外国との比較がされており、高齢化だけでない課題も見えてきます。

記事内の最後のコメントは、読んでて苦しくなりました。ジェンダー間で理解が足りないことをちゃかしたりするのは、言葉は暴力にもなるのを肝に銘じたい
この連載について
NewsPicks編集部のオリジナルニュース連載。いま知りたい注目ニュースを、わかりやすい解説や当事者インタビューなどでお届けする。