談合疑い、医薬品卸大手を捜索 独法入札、4社受注調整か
コメント
注目のコメント
『またか』という感想。
上流では、薬価の切り下げによって製薬会社からのマージンが減り、
下流では、医療機関からの値下げ圧力によって、
結果的に苦労しているのが医薬品卸。
現場にいる感覚として、製薬会社との関係は、情報提供の観点からもWIN-WINであることが多いが、
病院との関係ではいまだに力の差があると言えます。
もうこの際、公定マージンにしてしまって、
製薬会社は開発に、医薬品卸は流通に、医療機関は患者さんに、それぞれ注力できる構図にした方が、全体の発展に寄与できると思います。宿泊業、製造業、建設業、飲食・サービス業の4つが「事業再生4業種」と呼ばれることもありますが、その中に卸売業は入っていません
https://www.ryutsuu.biz/strategy/l042248.html
過去30年の業種別売上推移を見ても、卸売業の減少が著しく、その役割を歴史的に終えつつあると言えます(そのため再生の対象になりにくい)
医薬の場合はジェネリックの製薬会社が卸を介さない直接取引を開始したことで、より卸は厳しくなり、生き残りのための合併を進め、市場がほぼ4社で寡占されるまでになりました
それでも売上3兆円、営業利益率0.2%のような厳しい決算が続き、追い詰められて遂には談合、と言う構図だと思いました
これは医薬に限らず、建材、化学、食品、書籍などの分野も構造的には同じでは無いでしょうか
メーカー、小売、工事会社はそれぞれ、卸が減っていく中での施策が求められています営業利益率が1%前後しかない薄利多売の医薬品卸売業。薬価の引き下げ、医療機関からの値下げ圧力、物流費の高騰等、ますます利益が出せない状況に陥っています。
だからと言って、談合は許されない独禁法違反ですが、そもそも今の超ドメスティクな医薬品卸業界で、大手4社で競合すること自体に無理があるのではないでしょうか。業界の再編は必須だと思います。