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日本の販売農家個数はおよそ130万世帯、漁師数は13万人ほど、記事のポケットマルシェ登録生産者数(農家、漁師含む)は2000人ほど、食べチョクも2000人ほどで両社双方に出品している人は少なからずいます。
両社とも代表のキャラクター含めた認知度、発信力が強いので消費者の目に触れる機会は圧倒的に多いですが、農水産物流通シェアや総就業者数に与える影響力は現在はごく軽微であるという認識が基本だと思います。安易に農業や漁業が変わりつつあると思ってはいけない。
ただ、これはあくまでも俯瞰的な見方で
様々な取り組みが生まれ注目されること自体は規模の大小に関わらず大事なことと思います。
我々個々のプレイヤーがあの手この手で社会を刺激し、消費者も生産者も飽きさせず
未来の可能性を感じてもらうことになんらかの意味があると信じていなければ仕事は面白くないですからね。
私個人としては、裕福な家庭ほどエンゲル係数(家計に占める食費の割合)が低いように
食に対する相対的な関心が下がるのは消費者が「食うことに困らなくなった」証拠であるから悪いことではない。
という前提にたって、それでも食に関心を持ち生産過程に興味を持ってもらうことが長い目で見て人類の未来に良い影響があるに違いないと思っています。なので、エンタメ化はとても重要な方向性と思って、都市住民が田畑に脚を向ける機会創出に注力しています。
一応国の区分けでは大規模野菜農家に該当するうちですが、基本は市場になります。
小ロットを単価もたいして高くない商材でチマチマ動かしても利益になりにくいのです。
例えば単価のはる果物や肉、魚なら可能性はありますが、正直それならふるさと納税が最強です。
そもそも何度か書いてますが
農業=担い手不足
という単純図式がダメで、正確には
儲からない農家=担い手不足
なのです。ある程度儲かる農家や産地は担い手がいたり代替わりしたりしています。
またよく市場は価格決定権がないからネットみたいなことを言われますが、品質の良いものが作れる農家は市場から指名買いされるので他より高い値段でt単位で販売されます。
市場で儲けるためには農家側にも儲けるための投資や仕掛け、努力が不可欠で、市場で儲からないと嘆く農家はマーケットに対する作戦立案と戦いかたが根本から間違ってますので産直ECやろうが中々厳しいと思います。
参考までに日本政策金融公庫が新規就農者へのヒアリングしてまとめたデータがあります。
https://www.google.com/url?sa=t&source=web&rct=j&url=https://www.jfc.go.jp/n/finance/syunou/pdf/followup_2019b.pdf&ved=2ahUKEwiFmcnfgKTsAhWCd94KHZ-iBeQQFjAEegQIBRAB&usg=AOvVaw0JgmCblyjRpJPOi6cwdh_e
こちらによると野菜は個販に力を入れるほど収益は下がるというデータがあります。
逆に果樹や米は個販するほど収益が上がるようです。
新規でやる場合投資が少なくてすむ野菜でかつ直販に行く事が多いですが、データを見る限り蕀の道のようです。
必要なものを手にするために「不必要なものを削る」は万物に言える事だなと思います。
仕事も人間関係も、必要でないと自分で思ったものを削っていく事で、必要なものの輪郭がくっきりしていくのだと思います。
>ポケマルに登録している生産者の中に、何人か元サラリーマンがいるんですけど、彼らが「これまでは組織の歯車としてシステムの一部しか動かせなかった。でも今は、全部動かせる」とうれしそうに言うんです。
組織が成熟してくると成果の再現性を高めるため、仕組み化や機械化が進んで行きます。
これ自体は素晴らしい事なのですが「その人だから出来た仕事」が相対的に減る事で、成長実感や貢献実感を得られにくい環境になってしまう恐れがありますね。
上流から下流まで一連の仕事を体験することは、会社組織にいると満たされる機会が少ないこういう意味での働くことの喜びを感じやすくなるのでしょうね。
ストーリー、売り方、届け方、などなど多種多様な。