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現在、上院共和党、下院民主党が多数党です。
また、このレポートは民主党主導で作成されました。
今すぐに法改正とはなりませんが、大統領選挙後、来年に向けて
改革案が現実味を帯びてくるのではないか、と言われています。
この報告書がビッグテックと反トラスト法のターニングポイントになると言われているだけあり、今後も注目しています。
特に面白いなと思ったのは、「そもそもGAFAはどうやってこの地位を築き上げたのか」という分析です。公聴会で経営陣たちに直接ぶつけていることもあり、エピソード一つ一つが具体的で生々しい。記者として身が引き締まりました。
有識者の方々にもご意見を伺いながら、449ページという大作のエッセンスを記事にまとめました。
まだまだ拾い切れていない面白いトピックが埋もれているので、引き続き取材を続けていきます。
記事の内容を見ると、コロナで皆が苦しい時に、成功し続ける企業への当てつけのようにも見える。
Facebookが取り沙汰されているSNSの棒グラフを見てもどこが独占なの?という内容だし、モバイルプラットフォームのiOSとAndroidのシェアは6:4で全く独占してはいない。
そして、Amazonの棒グラフでは、確かに独占状態だが、2位がウォルマートでリアル店舗型企業のオンラインストアが食い込んでいるだけで、ロクな競合がいないことが原因のようだ(日本であれば楽天が食い込んでくるはずだが)。
他の企業が進出してこないから規模を縮小せよというのは、酷い話だし、密を避けるべきコロナ禍の現在ではAmazonの存在は益々重宝されるべきだ。
もちろん、最近、炎上しているAppleがアプリ開発者に課している30%の手数料は、私も開発者で今まで数十万円を取られて来たので、その痛みはとても感じています。
https://apps.apple.com/jp/developer/yosuke-kurashima/id806702002
ただ、それはGoogleも同額を開発者に課していて、どこか一社が独占しているから起きていることではなく、日本の大手通信キャリアの利用料が一斉に引き下げられたように、単純に手数料水準が高いから下げるべきというだけの話です。
「アメリカンドリーム」の国が、いつの間にか「出る杭を打つ」姿勢になっているように見えるので、とても違和感を持ってこの報道は見ています。
その内容は、技術インフラの提供者は、決済サービス提供者(PSP)に、そのインフラへのアクセスを許可しなければならないというもの。これはAppleを想定しての規制です。
AppleのNFCアンテナはクローズドで、Apple Wallet以外のアプリが使うことはできない。いっぽう、Google PayやSamsung PayはNFCアンテナを開放し、PSPが自由にNFC非接触決済アプリを作成できます。
欧州もドイツにならい、Apple PayとApp Storeが独禁法に抵触するとして、調査を開始しています。最終的に消費者の利便性を損ねていると。
ただ、GAFAを解体した際の対中政策はほぼノーアイディアで、GAFAのトップはその点を存在意義としています。大きな枠組みで捉えるか、国内世論を中心に動くかでGAFA解体の先行きが変わりそうです。
マイクロソフトが今回はこの追求から外れているのもちょっと面白いなぁと思うところも…
GAFAに支配されることはユーザーにとっては悪い話ではないと思います。逆にもっと細かな企業がそれぞれの勝手に動いていたならスマホを含むテクノロジーはここまで一貫したサービスを提供することはできなかったでしょう。実際、アプリケーションの開発なんかだとOSの数が増えるだけ工数増えるんですから、今以上に開発が追いつかない。
GAFA支配よりも政府による支配のほうがはるかにユーザーにとっての不利益になりえると思います。
むしろ、GAFAはまだビジネスという戦場に立っている以上、100%勝ち続けられるなんてことはない。彼らが強者たる所以は、彼らが何も持たない弱者から這い上がったからですし、未だそのときの血を残しているからです。ですが、その血が絶えれば、強者の驕りが始まります。そうなれば強者は弱者によって再び牙城を突き崩される。
彼らは十分にフェアな戦いをしています。
むしろ、ビジネスを勝ち抜いた先に、こんな支配なんて言葉を使われ、政治によって解体されることのほうがはるかに不条理でしょう。
彼らに異を唱えるならば、彼らが成したようにビジネスのルールの上で破らねばならない。そして、それは我々起業家の仕事でしょうよ。
昔のように買収によって巨大企業が生まれ、すぐさま値上げする、と言うような単純なお話しではありません。
私はどちらかと言うと緩やかな解体、もしくは規制に賛成です。結果として新しいサービスが生まれ、消費者にとってメリットの方が大きくなると思う。
"これまでの反トラスト法は、独占企業が誕生することによって、最終的に消費者の価格決定権が失われることが主眼にあった"
ここまでの地位を築いたのは戦略の結果と見て、その企業努力は尊重するか、または企業努力はどうあれ、結果として作り上げた寡占状態を問題視するか、の視点の違いのどちらを取るか、ですね。