世界の航空機需要11%減 コロナ禍、ボーイングが長期予測
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ボーイングが毎年発表している需要予測で、いつもだと夏の英ファンボロー航空ショー(奇数年はパリ)で発表しています。
三菱重工など日本の航空機産業の視点でみると、大型機の需要がこれまでより10%減っていることのほうがニュースとしては大きいです。なぜなら、記事に書かれている経年機の置き換えは毎年進んでいるもので、特に真新しいものではありません。
確かに新コロ影響で経年機の退役は進みますが、日本が得意とする大型機のマーケットが縮んだことを示すことのほうが影響が大きい。
この予測は日本時間だと夜中の発表だったので、私は起きてから書きました。例年通り、だいぶ細かく書いています。まぁNewsPicksさんでは取り上げてくれなそうですが。
ボーイング、39年までに新造機4.3万機需要 20年予測、大型機は需要減
https://www.aviationwire.jp/archives/212216いくらか考えてみると、リーマンショック時との違いは、元の成長予測曲線には戻らないだろうということ。つまり、航空需要は今後も増加し続けるが、下へのオフセットは残ったまま増加する。増加率も小さいかもしれない。リーマンショック時にはショック前の成長予測曲線に戻ることができた。
小型機需要は上がるが、エアラインの経営が厳しい。大型機の削減は確か。メーカーに及ぼす影響?コロナ禍で出張が、テレビ会議で代用できることを人々が認知したことは、航空業界のパンドラの箱を開けてしまったんだとおもう。ビジネス客の単価は観光客よりもかなり高いため、痛手だと思う。
顧客に受け入れられる新しい付加価値がどのようなものか、ターゲットはどこにいるとか、何を提供できるか、などを再考するチャンスでもあると思う。