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2020年ノーベル物理学賞、欧米の3氏に ブラックホール研究

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  • サイエンスライター

    Roger Penrose博士はブラックホール形成を理論的に示した論文を発表、そしてReinhard Genzel博士とAndrea Ghez博士は天の川中心の恒星の不自然な動きから「超巨大質量のブラックホールが存在しないとこの動きは説明できない」という論文を発表したことです。

    ブラックホールといえば、去年初めて撮影成功したこともあるので、なかなかホットなテーマです。

    ちなみにRoger Penrose博士は「ペンローズの階段」を考えたことでも有名。無限階段みたいなあれです。ペンローズの階段はエッシャーに大きな影響を与え、クリストファー・ノーラン監督の映画『インセプション』にも出てくるので、芸術の分野にも貢献しているといえます。


注目のコメント

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    忠北大学 天文宇宙科学科 教授

    今年のノーベル物理学賞はかなり意外!なんと受賞者は物性物理学ではなく宇宙物理学・天文学分野から!

    言わずと知れたロジャーペンローズ(Roger Penrose)
    天の川銀河の中心の超巨大ブラックホール(太陽の約400万倍の質量)の同定に寄与した、
    ラインハルト・ゲンツェル(Reinhard Genzel)と
    アンドレア・ゲズ(Andrea Ghez)

    ロジャーがこのトピック(ブラックホール)で受賞したのはかなり意外。彼は幅広く理論物理学に貢献しているが、ペンローズ図やペンローズ過程などが重力理論関連では有名。むしろ現実的な天体としてのブラックホールの理論ではマーティン・リース(Martin Rees)の方が貢献度が高いと思う。ロジャーは、想像上の天体ではなく実際に存在する天体としてのブラックホールのコンセプトを特異点込みで考えたのが評価されたのだろうか。

    実は、「銀河中心の巨大ブラックホール」というトピックで、来年あたりにブラックホールの直接撮像(影)で有名なEHTのシェパード・ドールマン(Sheperd Doeleman)とマーティンとゲンツェルが共同で受賞すると私の中では予想していた。アンドレア・ゲズはUCLAの研究者で比較的若手のバリバリの天文学者(女性)だ。とにかくおめでとうございます!


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    NASA Jet Propulsion Laboratory 技術者・作家

    僕は専門外なのでいい加減なことは言えませんが、ペンローズの受賞対象になったブラックホールの研究にホーキングと共同で行ったものは含まれるのでしょうか?もしそうならば、ペンローズがこの分野で受賞できたのはホーキングが亡くなった後だから?なぜならノーベル賞は1)死後はもらえない、2)同時受賞は3人まで、という縛りがあります。もしそうならホーキングが可愛そうですね、、、。しかし繰り返しますが専門外なので、どなたか詳しい方の、この点についてのコメントを待ちましょう。

    しかし、ビッグサイエンスの時代ですから、3人縛りはそろそろ外してもいいんじゃないかなあ
    と思う今日この頃です。


  • エネルギーアナリスト/ポスト石油戦略研究所代表

    ペンローズほど広い分野に影響を与えた物理学者はなかなかいないですよね。

    故ホーキング氏との仕事で、所謂ブラックホールの特異点定理や事象の地平線の発見、回転するブラックホールからエネルギーを取り出すペンローズ過程など、ブラックホール理論黎明期の重要な仕事に加え、「時間は存在しない」でお馴染みのロヴェッリ等のループ重力理論のベースとなるスピンネットワークによる時空構成の仕事、同理論や超弦理論にも統合されたツイスター理論の仕事などがあります。

    線形代数学におけるムーア-ペンローズ 擬似逆行列(一般化逆行列)でも知られ、ロボット制御工学などでも応用されています。

    また、確か幼い頃に思いついたという不可能立体の「ペンローズの三角形」や「ペンローズの階段」は、エッシャーの「滝」などの騙し絵に影響を与えました。

    また、2種類の図形による唯一の非周期的平面充填「ペンローズタイル」は、五回対称性を持ち、後に同じ構造を持つ準結晶物質が発見され、物性物理学や結晶学に新しい分野を創出しました。また、この構造は四次元秩序の3次元射影とも見做せるため、我々の時空の余剰次元の存在を示唆するとまで言われました。

    この構造は、焦付きにくいフライパンの表面や、電気髭剃りのメッシュパターンなどにも使われています。また、エッシャーの作品「メタモルフォーゼ」にも影響を与えています。

    また、「皇帝の新しい心」「心の影」「The Road to Reality」などの著作の中で、心や意識の振る舞いに量子力学が深く関わり、しかも意識の理解には量子力学は不完全で、重力をうまく取り入れる必要がある(つまり量子重力理論?)とする、いわゆる「量子脳理論」を提唱。

    「皇帝」では、万能チューリングマシンの停止性問題や、ラムダ計算の正規化可能性問題によって、ゲーデルの不完全性定理を説明するなど、現在の人工知能シンギュラリティ仮説を考える上でも重要な解説があります。学生時代これ等の著作に大いに影響されました。

    数学、宇宙物理、物性物理、化学、テセレーション(タイリング)、髭剃り、フライパン、アート、脳科学、認知科学、計算科学、人工知能、ロボット工学など、本当に与えた影響は幅広いですね。

    御歳89歳。ノーベル賞受賞に間に合いましたね。おめでとうございます。経営戦略に出てくるエディス・ペンローズは全くの別人。


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