採用ブランディングなどを手掛けるプレシャスパートナーズ(東京・新宿)は、飲食店の経営者・店長931人を対象に、飲食店の年末の営業と採用に関するインターネット調査を実施した。その結果、テークアウトを実施していると回答した店舗は68.5%に及び、そのうち54.7%が新型コロナウイルスの影響で始めたことが分かった。
「Go To Eatキャンペーン」が始まるなど飲食店への集客支援が行われているものの、調査では76.3%が今年の年末は例年通りの客足に「戻らないと思う」と回答した。
客足が戻る時期について尋ねたところ、「2021年春頃」が28.9%で最多だった。以下、「2021年夏頃」(27.5%)、「2020年冬頃」(18.0%)と続き、今年いっぱいは厳しい見方をする傾向がうかがえた。
飲食店にとって厳しい状況が続きそうにもかかわらず、忘年会シーズンに向けての取り組みは「特に何もしない」(28.2%)、「例年通りの忘年会施策を実施する」(27.3%)との消極的な回答が目立った。一方で、「一人用/少人数向けの忘年会メニューに変更する」(27.3%)、「テークアウトに力を入れる」(21.1%)など、今年ならではの工夫をする店舗も見られた。そのほかには、「ECサイトに力を入れる」「家族向けオードブル(に力を入れる)」などの回答もあった。
アルバイト採用については、38.1%が採用活動を実施する予定だと回答。その背景として、「人手が足りないため」(33.0%)、「既存スタッフが退職したため」(32.7%)などが挙がった。コロナ禍ではあるものの、依然として飲食業界の人手不足は続いていることが見て取れる。
なお、現在モバイルオーダーを導入しているのは17.0%、キャッシュレス決済を導入しているとの回答は71.9%に及んだ。注目している技術やツールを尋ねたところ、「キャッシュレス決済」(36.8%)、「事前予約管理」(17.8%)、「顧客管理システム」(15.9%)が挙がった。
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