税抜と税込「値札」をよく見ない人ほど買う真実
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注目のコメント
総額表示の誤認防止については、現場でよく指導してます。
高齢者など迷うことがあってはなりません。信用をなくす場合もありますからね。
ちなみに、法令的には、令和3年(2021年)3月31日までの間は、「消費税転嫁対策特別措置法」によって、総額表示をしなくてもよい特例が定められてます。
◆総額表示義務とは
・消費税課税事業者が、値札やチラシなどに、あらかじめ消費税額等を含めた価格を表示することをいいます。総額表示義務とは、『消費税課税事業者』に対して義務づけられたものです。
国税庁のホームページによると、以下のような表示が「総額表示」に該当するとされています(消費税10%として例示)。
11,000円
11,000円(税込)
11,000円(税抜価格10,000円)
11,000円(うち消費税額等1,000円)
11,000円(税抜価格10,000円、消費税額等1,000円)
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shohi/6902.htm1. 総額表示は税金の意識を低下させる
総額表示にすると、レジの後にレシートを見て初めて税額を確認することになります。源泉徴収と同じで、課税されている意識が薄れます。レシート自体見ない人も多いですし。税込価格の全てを小売店がもらっていると言う誤った印象を消費者に与えます。マネーフォーワードや家計簿アプリも総額表示になっていますが、「消費税」という項目も作って欲しい。小売店はあくまで、消費者の代理として消費税を一時的に預かっているだけです。大体、「本体価格」という名称もズルい。消費税は子供でも支払う税金です。子供に納税意識を育てるという面でも、税抜き表示が正しいと思います。
2. コンビニの値札漏れ
コンビニに行くと値札漏れの商品って結構あります。価格が漏れてる商品ってそれだけで買われなくなります。この辺りの理解が薄い人は結構多い。
3. 値札変更はめんどくさい
本体価格にするとその度にお店では値札変更が必要になります。これから段階的に消費税の増税が検討されているようですが、その度に全ての値札を変えるのは非常にめんどくさい。
税金って政府に納めるもので、手間をかけて、小売店は一時的に預かっているものです。ただでさえ価格表示の手間を小売店に押し付けている上に、小売店が値上げをしているように見せる総額表示はどうかと思います。税金の徴収を真摯に行ってもらいたい。低所得者のグループは、いくら払うか?を無意識に計算しているという傾向は興味深い。
ダイナミックプライシングを導入したとしても、論理的に最適な価格と、感情的に最適な価格は異なることは頭に入れておきたい。
サイゼリヤが税込表示の切りが良い価格設定(980円ではなく1000円)にしたら単価が上がった店舗があったとありました。
消費者は予算の上限を決めていることが多いので、そこにピッタシ合わせに行くためのプライシングが重要なのかもしれない。