【島田太郎】3年集中して突き抜ける、私のキャリア
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3年やり切って次に行くのは、本当に辛いんです。
特に若い時は辛かったです。構造設計に移った時に、
後輩の方が余程知っている、プライドズタズタです。
しかし、山に登った後に見た景色が違うのです。
航空機にとって構造設計は、花形です。人数も多いし、
偉くなる人も多い。だから憧れが生まれて、どうしても
やりたくなる。中心へ中心へです。
私が、ブラケットでも良いから設計したい!と言った時
上司は、そんなしょうもない物と言ってました。
出来る様になると、その意味が分かる。景色が変わる
のです。
今でも、飛行機の設計をしていた頃の事を思い出すと、
胸が締め付けられる様な気持ちになります。
でもこれだけは言えます。何一つとして無駄な事は
なかったと。「3年というスパンで集中して突き抜ける」。これは言い得て妙だと思いました。
特に日本の人事慣行では、良くも悪くも「異動ガチャ」「配属ガチャ」と呼ばれる人事ローテーションが避けられない人もいるでしょう。そんな中でも、3年前後を全力でぶつかり、経験と「問題意識」を身に付けて、次の「ガチャ」という命運を前向きに受け入れることで、成長してきた人が多いと思うからです。
1年目は右も左も分からない中で「土地勘」を得ることが最大のミッション。
2年目は、1年目を踏まえて自分なりの思い描いたチャレンジをする。
3年目は集大成。記者であれば、論文または一冊の本を書き上げるつもりで、これまでの経験をぶつけて、
これが新聞社における、3年間という期間を活かした成長の理想像です。
島田さんは、外資への転職を含めて「3年間で突き抜ける」を続けて来られました。
これは、連載の後半で紹介する、労働時間が短いにもかかわらず国際競争力が高いドイツに学ぶ働き方改革とも関連してきます。
引き続き連載をお楽しみに下さい。島田さんのインタビューを随所で見かけるが、とてつもない困難に向き合っていらっしゃるのに、がむしゃらに働いているのに、敢えて厳しい環境をえらんでいるのに、纏うオーラがソフトで軽やかなのが目に止まる。多分自分もこういう雰囲気を醸し出せるリーダーになりたいのだと気づく。