日立、米カリフォルニア州で列車制御システム受注 840億円
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日本は中古車両の輸出だけではなく、これまで買収してきた鉄道事業を活かして運行、保守業務の受注を目指して日本の強みの分野をアピールして欲しい。
海外勢としてはシーメンス、ボンバルディア、アルストムのビック3は常に統合を模索していて規模面で業界最大手の中国の中車に追いつく狙いがあると思われるが、日立などの日系企業は規模が必要な車両などのハードではなく、市場も大きい保守運行システムに特化していく方向性になるのだろうか。頑張れ、日立製作所!!素晴らしいですね。
鉄道事業は金融危機で大きく経営が傾いた際に、日立製作所が今後グローバルで勝てる産業の候補として注力し、時間をかけて育ててきた事業です。
グローバルを攻略するに際して;
1)海外(英国)に本社機能の一部を移転し、
2)グローバルCEO(ドーマー氏)に任せ、
3)優秀な日本人トップを据え日本の強みも連携・移管し(光富氏)、
4)グローバルを見据えたシステム開発への投資を継続し、
5)トラックレコードとなる海外受注を積み上げ(かつ成功理に納入し)、
と打つべき手を打ってきた結果だと感じます。
今回アメリカで制御システムの導入ができたことは、欧州から北米などグローバル化していく上で大きなステップになると期待されます。
着実に実績を積みながら、そのロードマップを描き、実行していく。この企画力と人材の層の厚さ、実行力は、こと信頼性や長期性が求められる分野では、まだまだ日本の大企業も競争力があると感じます。
一方で、日本に留まり(内弁慶)、日本流を押し付けるだけではいけないのでしょう。海外の人材とネットワークも活用しながら、最適にリソースを分配し、適切な権限以上と諦めるところは諦める、という経営判断があってこそ。これが日本企業の継続的な課題なんだとも思います。
(グローバル拠点)
https://www.jftc.jp/monthly/archives/001/201705/1ee95487f09a6b614f144f1ef4867299.pdf
(ドーマー氏)
https://business.nikkei.com/atcl/interview/15/238739/022800278/